バッドランズ映画のネタバレ結末ラストは?原作『勁草』のあらすじもを紹介!

黒川博行の小説『勁草』がついに映画『BAD LANDS バッドランズ』となって、2023年9月29日(金)にスクリーンに登場します。
小説が原作になっているわけですが、読んだことがある方はご存じの通り、軽妙に最後まで全力疾走で読み終えてしまうほどの面白さです。
そんな小説が映画になったとあれば、ネタバレ御免のあらすじも知りたい方も多いでしょう。
そして、何より最後の結末ではどのような展開がラストを飾っているのか、興味ありますね。
そこでここでは、映画『バッドランズ』のあらすじをネタバレで紹介するほか、原作の内容も踏まえながら結末がどうなっているのかも調べてみました。
ラストではどのような終わり方になっているのか、小説『勁草』と映画の違いも探っていきましょう。
Contents
バッドランズ映画のネタバレ結末ラストは?
今回の映画では、大阪を舞台にオレオレ詐欺の犯人グループとその行方を執拗に追い詰める刑事たちの物語です。
特に劇中で展開されるコミカルな関西弁が、犯人と警察の追っかけをより軽妙なものにしています。
そんな映画『バッドランズ』の見どころを、登場人物と合わせてあらすじをご紹介しましょう。
映画『バッドランズ』の登場人物とネタバレあらすじは?
まずは、この映画での登場人物をご紹介していきます。
映画では小説と異なる部分もあるようですが、小説ではなかった登場人物もいるようです。
安藤サクラ/役名:橋岡煉梨(はしおか ねり)(通称:ネリ)

出典元:https://www.sanspo.com/
本名 | 柄本 さくら(えもと さくら) |
生年月日 | 1986年2月18日:37歳(2023年8月現在) |
出身地 | 東京都 |
職業 | 女優 |
血液型 | A型 |
身長 | 160cm |
安藤サクラさんは、この映画での主人公・橋岡煉梨(はしおか ねり)を演じています。
弟・ジョーと共に「詐欺」を生業にしている人物です。
しかし、小説『勁草』では実は橋岡恒彦(はしおか つねひこ)という男性でした。
恒彦は、33歳で高城という「名簿屋」に雇われて、与えられた名簿からオレオレ詐欺の標的リストの下見を行っています。
被害者から金を受け取る「受け子」の指示役です。
山田涼介/役名:矢代穣(やしろ じょう)(通称:ジョー)

出典元:https://thetv.jp/
本名 | 山田涼介(やまだ りょうすけ) |
生年月日 | 1993年5月9日:30歳(2023年8月現在) |
出身地 | 東京都 |
職業 | アイドル・歌手・俳優・タレント |
血液型 | B型 |
身長 | 164cm |
山田涼介さんの役柄は、主人公・橋岡煉梨の弟・矢代穣22歳を演じます。
姉・ネリと共に「詐欺」を生業としている人物です。
原作では完全なる疫病神なのですが、映画ではネリの弟という設定であるところも面白いところです。
生瀬勝久/役名:高城政司(たかしろ せいじ)

出典元:https://www2.nhk.or.jp/
本名 | 生瀬勝久(なませ かつひさ) |
生年月日 | 1960年10月13日:62歳(2023年8月現在) |
出身地 | 兵庫県西宮市 |
職業 | 俳優・タレント・司会者 |
血液型 | O型 |
身長 | 178cm |
生瀬勝久さんは、原作では主人公:橋岡恒彦にオレオレ詐欺のリストが書かれた名簿を渡す「名簿屋」55歳の役です。
詐欺グループの仲介役なのですが、貧困ビジネスのNPOを隠れ蓑にしています。
主人公のネリと弟・ジョーを雇っているのです。
宇崎竜童/役名:曼茶羅(まんだら)

出典元:https://www.oricon.co.jp/
本名 | 木村修史(きむら しゅうじ) |
生年月日 | 1946年2月23日:77歳(2023年8月現在) |
出身地 | 京都府京都市伏見区 |
職業 | 歌手・作曲家・俳優・エンターテイナー・映画監督 |
血液型 | O型 |
身長 | 175cm |
宇崎竜童さんは、小説では登場しない人物かもしれません。
劇中では「上松」と呼ばれているらしいことが分かっています。
なんでも「大阪ふれあい事業推進協議会」の一員で「ふれあい壮」の住人という設定のようです。
吉原光夫/役名:佐竹刑事

出典元:https://mi-mollet.com/
本名 | 吉原光夫(よしはら みつお) |
生年月日 | 1978年9月22日:44歳(2023年8月現在) |
出身地 | 東京都 |
職業 | 俳優・演出家 |
血液型 | 非公表 |
身長 | 186cm |
吉原光夫さんの役どころは、大阪府警で捜査一課の刑事役で主に特殊詐欺の捜査をしています。
このあと紹介する日野班長(江口のりこ)と、特殊詐欺を追っているのです。
今回の映画『バッドランズ』の監督・原田眞一さんの作品には「燃えよ剣」「ヘルドックス」に続き3作目になります。
江口のりこ/役名:日野班長

出典元:https://jisin.jp/
本名 | 江口徳子(えぐち とくこ) |
生年月日 | 1980年4月28日:43歳(2023年8月現在) |
出身地 | 兵庫県飾磨郡(現・姫路市)夢前町 |
職業 | 女優 |
血液型 | O型 |
身長 | 170cm |
江口のりこさんの役どころは、前出の佐竹刑事(吉原)の上司で「特殊詐欺合同特別捜査班」の班長役です。
今回の事件で、佐竹と共に詐欺グループの行方を追っています。
サリngROCK/役名:林田

出典元:http://fmz-news.seesaa.net/
本名 | サリngROCK(サリングロック) |
生年月日 | 1980年10月12日:42歳(2023年8月現在) |
出身地 | 大阪府大阪市 |
職業 | 作家・演出家 |
血液型 | A型 |
身長 | 165cm |
サリngROCKさんの役どころは、林田という「裏賭場の帳付」さらには裏社会の黒い仕事を仲介するという謎の多い役どころです。
サリngROCKさんは、ご自身の劇団「突劇金魚」を運営していて、脚本や演出も手掛けています。
今回の映画『バッドランズ』には映画初出演ということで、こちらもある意味見どころです。
天童よしみ/役名:新井ママ

出典元:https://www.utabito.jp/
本名 | 吉田芳美(よしだ よしみ) |
生年月日 | 1954年9月26日:68歳(2023年8月現在) |
出身地 | 和歌山県田辺市 |
職業 | 演歌歌手 |
血液型 | B型 |
身長 | 147cm |
天童よしみさんの役どころは、主人公・ネリと共同出資して特殊詐欺に加担している道具屋です。
「亥誠組」とつながりがあります。
大場泰正/役名:宇佐美(通称:教授)

出典元:https://mdpr.jp/
本名 | 大場泰正(おおば やすまさ) |
生年月日 | 1972年11月7日:50歳(2023年8月現在) |
出身地 | 東京都 |
職業 | 俳優 |
血液型 | B型 |
身長 | 178cm |
大場泰正さんの役どころは、「ふれあい壮」に住んでいる特殊詐欺の受け子役です。
通称は「教授」ですが、宇佐美は博識な一面からそう呼ばれているとか。
大場泰正さんご自身が原田監督の作品に出演するのは、今回の『バッドランズ』で6作目になります。
淵上泰史/役名:胡屋賢人

出典元:https://www.tv-tokyo.co.jp/
本名 | 淵上泰史(ふちかみ やすし) |
生年月日 | 1984年4月30日:39歳(2023年8月現在) |
出身地 | 和歌山県新宮市 |
職業 | 俳優 |
血液型 | O型 |
身長 | 176cm |
淵上泰史さんの役どころは、グローバル・マクロの投資家役で総資産500億ドルというゴヤ・コーポレーションの会長役です。
淵上泰史さんが原田監督の作品に出演するのは、「燃えよ剣」以来の2作目となります。
映画『バッドランズ』の結末ラストを口コミで見る
早々たるメンバーの俳優陣たちが織りなす映画『バッドランズ』ですが、気になるのはやはり映画の結末、ラストがどうなるのかです。
しかし、公開前の映画の場合はネタバレといいながら、内容はやはり少しベールに包まれるもの。
そのため今回は一部の口コミで、結末について少し触れている箇所を寄せ集めてみました。
映画口コミ①黒川さんらしい結末
執念で追い詰める警察はさすがにすごくて生々しい。ラスト、犯人の結末がいかにも黒川さん。(引用元:https://bookmeter.com/)
黒川小説を読み込んでいる人なら、これだけでよく分かるかもしれません。
「黒川節」の終わり方という方も多いです。
映画口コミ②消化不良?
オレオレ詐欺をいつもの黒川節で。非常に面白いのに最後の最後で、え、終わり?なんだか消化不良。(引用元:https://bookmeter.com/)
こういうたぐいの口コミ、実は他でも少し見受けられました。
なんだか、あっけない終わり方らしいのです。
ここを「黒川さんらしい」と読むかどうかの分かれ道なのかなと感じました。
映画口コミ③唸るラスト
死人に口なしとばかりに、逃避行中に命を落とした橋岡に矢代が罪をなすりつけるラストに唸る。(引用元:https://bookmeter.com/)
原作では主人公である橋岡恒彦がラストで命を落とすようです。
矢代とは映画では、ネリの弟・ジョーになります。
恒彦は映画ではネリですので、弟が姉の死後、罪を姉になすりつけるのでしょうか。
やはり公開までここがあらわになるのは難しいと思いますが、唯一分かるのは映画のラストです。
「詐欺グループと警察の追いかけっこがメインで、そのさなかでの突然のラスト」
らしいということだけです。
やはりここは、原作の小説を読んで映画がどこまでそれに基づいているのかを観る方が面白いかもしれません。
原作『勁草』のあらすじもを紹介!
そもそも原作ではどのような話なのか。
映画に原作がある場合、やはり原作を知って観るのと知らないで観るのとでは感じ方に大きな違いがあるようです。
ここからは、小説『勁草』のあらすじを紹介します。
小説『勁草』のあらすじ
橋岡恒彦は、名簿屋である高城に雇われていた。
名簿屋というのは、ニセ電話詐欺の標的リストを作る裏家業のこと。
つまり、詐欺電話を掛けるためのターゲットのリスト作りを家業にしている。
橋岡は、被害者から金を受け取る「受け子」だが、受け子の手配も任されている。
被害者からだまし取った金は、受け子には危険が大きいので、大半は金主・高城の口座に流れ込んでいく仕組みだ。
橋岡と矢代は賭場で借金を作ってしまい、高城に金の融通をしろと迫るが高城に断られる。
これに激高した矢代が、電話コードで高城の首を絞めて亡き者にしてしまう。
橋岡は成り行きでこの殺人の共犯にされてしまい、死体遺棄まで手伝わされる。
怒り心頭だった橋岡だが、高城の死をうまく隠し通すことができれば、通帳の金や株を山分けすることができると考えた橋岡は怒りを抑えて手伝った。
そんなさなか、特殊詐欺班の大阪府警も既に捜査に動き出していた。
橋岡と矢代は警察に追われる中、高城の口座から金を引き出そうとするがうまくいかない。
掛け子の平岡から高城が名簿屋の会長であることを知り、徳山がいる亥誠組は、高城から用心棒とオレオレ詐欺の売上金を貰っていたため、彼を探しにきた。
橋岡と矢代が証拠隠滅のために名簿を破棄しようとしているところを発見した徳山が追求する。
またもや、矢代がこの徳山をゴルフクラブで殴り殺してしまう。
橋岡と矢代は徳山の遺体を高城と同じ場所に遺棄するが、徳山の仲間が2人を追ってくる。
矢代だけが組織の組員に拉致されるが、橋岡だけがうまく逃げ切った。
橋岡は1人、沖縄まで逃走を図る。
しかし、そんな橋岡を今度は警察が追い詰めていた。
ホテルの窓から警察の車がやってきたのを見た橋岡は、ホテルの窓から逃走を図る。
石垣島に潜伏していた橋岡だが、警察に追い詰められバルコニーから飛び降り岸壁に身を潜めていた。
しかし、居場所を知られた橋岡は「もはやこれまで」と崖を登ろうとする。
ところが、崖を登ろうと足を掛けた場所がもろく、崖が崩れてきたのでバランスを崩した橋岡は海に投げ出される。
このとき、なんと橋岡は海に転落しそのまま亡くなってしまう。
逃走中も殺人を犯したりととにかく悪行三昧なわけですが、主人公・橋岡に関しては憎めないといった声もあるそうです。
映画と小説の違いはあるの?

出典元:https://aucview.com/
ここで、小説『勁草』と、映画『バッドランズ』の違いはどこかをまとめてみました。
小説『勁草』 | 映画『バッドランズ』 |
主人公は、橋岡恒彦 | 主人公は、橋岡煉梨 |
矢代穣は完全なる疫病神 | 橋岡煉梨の弟 |
あらすじは破壊的 | 「ヘルドッグス」を映像化した原田眞人が監督 |
今のところ小説と映画の違いは上記の点だけですが、ここから先はやはり本編でさらに違う点が増えると予想されます。
私が思うに、やはり小説のような読み物と違って映画は動く映像で内容を理解していくものです。
それだけに、文章だけの小説のように淡々と進んでいく内容をそのまま映像にすると、少し途中で何か飛んでいるような感覚を受けるのではないでしょうか。
そこをうまく繋いでいくために、小説では登場しなかった人物を設定したり、関西弁の軽妙さなど、耳から得る情報などで展開されていくのではと推測しています。
そういった点から考えると、原作をベースにしながらも少し違った内容やシーンが出てきてもなんら不思議はないのかもしれませんね。
原作者・黒川博行プロフィール

出典元:https://ddnavi.com/
本名 | 黒川博行(くろかわ ひろゆき) |
生年月日 | 1949年3月4日:74歳(2023年8月現在) |
出身地 | 愛媛県今治市 |
職業 | 小説家・推理作家 |
代表作 | 『疫病神』1997年・『破門』2014年・『後妻業』2014年 |
映画の軽妙な関西弁を聞いていると、原作者の黒川博行さんも関西人かと思いましたが、生まれは四国の愛媛県。
しかし、6歳のころに大阪に移り住んだためそれ以来、黒川さんはご自分でも「大阪人」を自認しているとか。
黒川さんは大学を卒業して会社勤めをしていたようですが、自分には合わないと思い、1977年から大阪の高校で美術教師をしました。
暇つぶしで書いた小説が1983年『二度のお別れ』です。
しかしこれがみごと、第1回サントリーミステリー大賞傑作に選ばれたことで翌年、同作で小説家デビューしました。
暇つぶしで書いた小説で、思わぬ人生が好転しましたね。
バッドランズまとめ

出典元:https://yuriblog4561.com/
黒川博行の小説『勁草』が、原田眞人監督によって映画『BAD LANDS バッドランズ』として、2023年9月29日(金)公開になります。
それに先駆けて、ネタバレであらすじを紹介してみました。
原作との違いも多々あるようですが、黒川ファンが気になるのが結末がどうなるのかです。
ラストはあっけない終わり方と感じたファンもいたようですが、それが黒川節とうなづける方もいました。
映画『バッドランズ』の公開前に、ネタバレでも原作との違いや結末がどのようなラストになっているのか、少し見えてきたでしょうか。
小説『勁草』で、少し予備知識を持っておくのも本編が面白くなりそうですよ。
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