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オオカミの家(映画)をネタバレ解説!実話なの?ストーリーのあらすじも紹介

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Shie
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チリのアニメーション映画「オオカミの家」が話題になっています。

「ミッドサマー」のアリ・アスター監督が絶賛したというこちらの作品、ストーリーやネタバレあらすじ、実話なのか?など気になることがたくさんありますよね。

そこで今回は、映画「オオカミの家」のストーリーのあらすじをネタバレ解説

この作品が実話なのか?ということにも迫っていきたいと思います。


映画【オオカミの家】ストーリーのあらすじ

まずは映画「オオカミの家」のあらすじ・ストーリーをネタバレなしでご紹介します。

また、どんな映像になっているのかも詳しく見ていきますよ!


「オオカミの家」のあらすじ・ストーリー

「オオカミの家」の公式サイトに記載されているあらすじは以下の通りです。

美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。

“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。

ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。

逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。

だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。

怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。

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マリアが出会った子ブタのペドロとアナは、途中で人間の姿に変わります。

オオカミから身を隠すために、マリア、ペドロ、アナの3人は家の中で仲良く暮らしていました。

しかし次第に食糧が尽きていき、3人の関係に変化が訪れますーー。


子ブタが人間になったり、オオカミがマリアを探しに来たり…と、摩訶不思議なストーリーですが、その後マリアはどうなってしまうのでしょうか!?

記事の最後でネタバレ解説をするので、興味のある方はそちらをご覧くださいね!


「オオカミの家」はどんなアニメーション映画?

映画「オオカミの家」は、チリのデザイナーズデュオであるレオンコシーニャによって制作されたストップモーション・アニメです。

最初から最後までカメラを止めることなく、ワンカットで撮影されました。

美術館やギャラリーにセットを組み、絵画や等身大の人形を組み合わせて制作され、その撮影場所はチリをはじめドイツやアルゼンチンなど10か所以上にも及んだといいます。

また、制作過程を観客に公開するなど手法のおもしろさでも注目を集めており、映画という枠を超えた美術作品でもあるといえそうです。


映画【オオカミの家】は実話なの?

なんとも不思議な世界観の「オオカミの家」ですが、この作品は実話なのでしょうか。

映画「オオカミの家」は実話なのかと、監督のレオン&コシーニャがどういうコンセプトでこの作品を作ったのかを掘り下げます。


「オオカミの家」は実話を元にした“ホラー・フェアリーテイル”

「オオカミの家」は、実話を元にした映画です。

この作品は、チリに実在したドイツ移民のコミューン「コロニア・ディグニダ」が舞台となっています。

コロニア・ディグニダは、ドイツから逃亡した元ナチス党員がチリに設立したコミューン。

設立者はパウル・シェーファーといい、彼はコロニアで子どもたちを性的虐待や暴力、さらには殺人などで支配していました。

コロニア・ディグニダは、いちど入ったら逃げることはほぼ不可能な場所。

映画「オオカミの家」は、コロニア・ディグニダでの実話を元に制作された“ホラーフェアリーテイル”(ホラーおとぎ話)なのです


「オオカミの家」の作品コンセプトは?

この映画は、チリのビジュアル・アーティストであるクリストバル・レオンホアキン・コシーニャの2人組が監督、脚本、美術、撮影を手がけています。

自国の負の歴史ともいえる「コロニア・ディグニダ」をベースに、5年もの歳月をかけて撮影しました。

2人は、“コロニア・ディグニダでプロモーション映画を作ったらどうなるか”というコンセプトでこの作品を制作しました。

ということは、「オオカミの家」は“コロニア側の視点”で描かれた作品ということになります。

集落から逃げ出したマリアがどうなるのか、物語の結末にも関わってきそうですね。

では次に「オオカミの家」のネタバレ解説をしていきます!


映画【オオカミの家】のネタバレ解説!

ではここから「オオカミの家」の結末をネタバレありでご紹介していきます。

集落(コロニー)から逃げ出したマリアは、「ペドロ」「アナ」と名付けた2匹の子ブタと一緒に暮らし始めました。

彼女を探すオオカミから身を隠すために家に閉じこもっていた3人ですが、食糧が尽きてしまいマリアが外に食べ物を探しに行こうとします。

ペドロとアナはそれを止め、マリアを家から出られないようにしてしまいます。

「コロニーに帰りたい…」そう願うマリアを、ペドロとアナはベッドに縛りつけ、最後には彼女を食べようとするのでした。

ここでマリアは、自分が逃げていた存在であるオオカミに助けを乞います。

オオカミは家に入ってペドロとアナを食べてしまい、マリアは鳥になってコロニーへと帰っていくのでした。

以上が物語の結末ですが、この映画が“コロニア・ディグニダ側が作ったプロモーション”だと思って見ると、どのようなストーリーなのかがわかります。

つまり、コロニーを脱走すると恐ろしいことが待っている、そして逃げ出したとしてもコロニーのことが恋しくなる、結局はコロニーに帰っていく運命なのだ、ということです。

レオンとコシーニャは、コロニア・ディグニダで行われていた洗脳を、芸術的なアニメーションを使って皮肉たっぷりに表現したのではないでしょうか。


まとめ

映画「オオカミの家」のストーリーとネタバレあらすじをご紹介しました。

また、この作品が実話なのかにも触れましたがいかがでしたでしょうか?

「オオカミの家」は、チリに実在した「コロニア・ディグニダ」を元にした“ホラー・フェアリーテイル”、つまりはフィクションです。

しかしコロニア・ディグニダという実話を元にしていることは間違いありません。

個人的には、コロニア・ディグニダのこと、作品のコンセプトなどをよくわかったうえで鑑賞することをおすすめします!

今回は、映画「オオカミの家」のあらすじをネタバレありでご紹介しました。

ストーリーだけでなくアートとしても楽しめる「オオカミの家」。

この夏、映画館に足を運んでみませんか?

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