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せかいのおきく映画に原作ある?ネタバレで結末ラストも紹介!

せかいのおきく ネタバレ 原作 結末 ラスト
Shie
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映画『せかいのおきく』が2023年4月28日(金)公開になります。

主演は、「イチケイのカラス」の黒木華さんが「おきく」を演じ、監督は「冬薔薇(ふゆそうび)」の阪本順治さんです。

海外版ティザー予告が解禁されて、早くも「結末が知りたい」・「ラストはどうなるの?」と声が上がっています。

そこで今回は、映画『せかいのおきく』のあらすじを、ネタバレ御免で紹介しちゃいます。

原作はあるのか?オリジナルなのか?も気になるところですよね?

ネタバレOKな方にはぜひ、原作の有無や結末がどうなるのか?どういったラスト展開になっているのかを一緒に見ていきましょう。


せかいのおきく映画に原作ある?

映画『せかいのおきく』は、江戸時代を舞台にしたモノクロ映画になっています。

そして、気になるこの映画の原作はあるのか?が気になりますね。

上の画像には左側がイラストになっているので、「漫画だったのか?」と思いました。

真相を紐解いてみたいと思います。


映画『せかいのおきく』の原作は漫画?オリジナル?

今回の映画『せかいのおきく』は、阪本監督の30作品目の映画で初めてのオリジナル映画作品です。

2023年2月には、「第52回 ロッテルダム国際映画祭」で、「ビックスクリーンコンペティション部門」の「ワールドプレミア」として、上映されました。

江戸末期の循環型社会を描いた今作では、撮影で使用した大道具や衣装などはすべて古材を使っているそうです。

通常は、映画のために新しく作って使用されるのですが、映画の時代背景を考慮してすべて古材で、衣装は仕立て直して再利用したものだとか?

撮影が終わった今でも、使われた大道具や衣装は次のために大切に保管されているそうです。

それだけに映し出されるスクリーンの中の風景は、モノクロの風情も手伝って非常に臨場感のある江戸時代の街並みが広がっています。

大画面で観ると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえるでしょう。


映画『せかいのおきく』の登場人物

今回の映画で出演したキャストも、主演の黒木華さんを始め、佐藤浩市さん、真木蔵人さんと、ベテラン俳優が勢ぞろいしています。

この豪華さも絶対見逃せない醍醐味の1つです。

ではここからは、映画『せかいのおきく』の登場人物を、映画の中で使われた決めゼリフと共にご紹介していきましょう。


松村きく(黒木華)「明け六つになると、おとっさまは、なぜ、屁をたれるのですか?」

  • 主人公:松村きく(通称:おきく)22歳
  • 寺小屋で子どもらに読み書きを教えている
  • あるむごい事件に巻き込まれ、声を失う

黒木華さんの名前は、「華」と書いて「はる」と読みます。「春のように華やかに生きてほしい」という願いが込められているとか。

その願い通り、今や芸能界で華やかに名俳優の道を歩んでいますね。


中次(寛一郎)「青春だなぁ」

提供元:https://news.j-wave.co.jp/2020/11/post-7026.html

  • 中治(ちゅうじ)
  • 元・紙屑買い。矢亮と出会い下肥買いになる

寛一郎というのは本名になります。

この映画で共演の松村源兵衛役の「佐藤浩市」さんは、父親です。親子共演も見どころですね。

鍛え抜かれた立派な身体をしていますが、実は生まれたときは予定より2ヶ月も早く生まれてきて、1600gの未熟児だったそうです。

「大きくのびのびと育ってほしい。寛大な心を持ってほしい」との願いが込められた名前だそう。

名前通り、寛大な心を持ち整った顔立ちの素敵な男性になりました。


矢亮(池松壮亮)「ここ、笑うとこだぜ、中治」

提供元:https://filmaga.filmarks.com/articles/3041/

  • 矢亮(やすけ)
  • 江戸で糞尿を買い、肥料として農村に売る下肥買い

池松壮亮さんのお姉さんは、ミュージカル女優の「池松日佳瑠」さんです。

10歳のときに姉・日佳瑠さんと一緒に劇団四季のミュージカル「ライオンキング」のオーディションを受け、みごと「ヤングシンバ」役に選ばれデビューしました。

そこから子役としても活動の幅を広げ、映画では「ラストサムライ(2003年)」・「万引き家族(2018年)」など、多くの映画に出演しています。


考順(真木蔵人)「役割って字は、役を割ると書きますでしょ」

提供元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2109/06/news144.html

  • 考順
  • おきくが文字を教えている寺小屋の住職

真木蔵人さんは、2世俳優で、父・マイク真木母・前田美波里のサラブレッドです。

映画が主な活動分野で、プロモーションビデオの監督もやっています。

プライベートでは、サーフィンが得意な蔵人さんらしくサーフショップを経営している多才な持ち主です。


松村源兵衛(佐藤浩市)「なあ、”せかい”ってことば、知ってるか」

提供元:https://globe.asahi.com/globe/extra/satooyanowa/art_00024/

  • 松村源兵衛
  • おきくの父親で元・勘定方。昔の因縁で命を狙われている

佐藤浩市さんも2世俳優で、は今は亡き名俳優・「三国連太郎」さんです。

この映画で共演した中治役の「寛一郎」の父親です。親子共演が話題になっています。


孫七(石橋蓮司)「地べたの下で死人は、虫に食われながら土に還るんだよ」

提供元:https://spice.eplus.jp/articles/186086/images/488772

  • 孫七
  • おきくと同じ長屋に住む元・早桶屋

中学生時代に母親に連れられて劇団若草に所属し、東映児童劇映画第1回作品「ふろたき大将」で13歳でいきなり主役デビューを果たしました。

俳優が本職ですが、近年ではドキュメンタリー番組のナレーションやNHKの人形劇の声の出演でも知られていますね。


ネタバレで結末ラストも紹介!

映画のあらすじを公開まで知りたくない方は、ここから先は読むかどうか迷いどころでしょう。

大まかに要約していますので、ネタバレといってもそこまで読んで後悔しない程度にまとめてありますので、良かったら見てください。


映画『せかいのおきく』ネタバレあらすじ

時は、江戸時代末期、循環型社会を描いた作品。

主人公のおきく(黒木華)は、22歳で武家育ちにも関わらず、父親の源兵衛(佐藤浩市)と貧乏長屋で暮らし、日々、寺子屋で子どもらに読み書きを教えている。

ある日、糞尿を売り買いする中治と矢亮が毎朝、便所の肥やしを汲んでは狭い路地をせわしなく行き来している二人と出会う。

あるとき、何者かの手によっておきくは喉を掻き切られてしまう。

幸い命は取り留めたものの、声を失ってしまい絶望の淵に立たされるが、

それでも持ち前の根性で、これまで通り子どもらに読み書きを教える決意をする。

ある雪が降り積もる寒い日、おきくはやっとの思いで中治の家にたどりつき、身振り手振りで必死に気持ちを伝えた。

おきくは中治を慕っていたのだ。

貧乏でお金もないけれど、中治や矢亮たちは読み書きを覚えて、いつか世の中を変えてみたいと希望を持っている。

おきくと共に、人と繋がることを恐れずに前を向いて歩いていく若者の姿を描いた青春映画だ。

映画の後半から、主演の黒木華さんは一切言葉を話さず、表情・身振り・手振りだけで気持ちや想いを表現していきます。

セリフがないだけに表情だけで演じるのは、かなり難しかったことでしょう。

今回の映画で、また一周り俳優として度量が増したと評価されています。

そんな華さんの演技も見ごたえありそうですね。


映画『せかいのおきく』の結末どうなるラスト紹介

どんなに貧しくても、夢や希望を捨てずに前を向いて生きていく若者たちを描いた映画『せかいのおきく』ですが、その結末はどのようになっているのでしょうか?

江戸時代は「循環型社会」現代のSDGsに通じている

江戸時代は、非常に貧しかった時代で資源も限られていました。そのため、「もったいない精神」が高く、「使える物は何でも使う、ボロボロになるまで使い倒す」時代でした。

それだけに映画の中で、紙くず拾いの中治と下肥買いの矢亮の商売が成り立っていたのです。

人が出す糞尿さえ、畑の肥やしになると価値を見出されていました。

私たち人間も同じ、死んだら土に還るのです。この映画は江戸時代のモノクロ映画に仕上がっていますが、決して過去の話ではありません。

肥溜めから糞尿を救い出す音や映像は、一瞬ホントに臭ってきそうなくらい眼をそむけたくなるような場面もあります。

「モノクロで良かった」と一瞬思っていたら、その一瞬をついて急にカラーになる瞬間があるのです。

そこで、「これは決して過去の話ではない」と現実に引き戻されます。

そのカラー使いが絶妙でした。

この映画の企画・プロデューサーの原田満生さんは、この映画のテーマについてこう語っています。

「江戸時代は資源が限られていたからこそ、使えるものは何でも使い切り、土に戻そうという文化が浸透していました。人間も死んだら土に戻って自然に帰り、自然の肥料になる。人生の物語もまた、肥料となる。自然も人も死んで活かされ、生きる。この映画に込めた想いが、観た人たちの肥料になることを願っています」引用元:http://sekainookiku.jp/

現代の「SDGs精神」も、実はこのような時代からまたぶり返してきたものです。


おきくと中治の恋は「人を愛する心」

提供元:https://moviewalker.jp/mv79751/gallery/

もともと武家育ちのおきくと、肥溜め売りの中治と矢亮とは身分がかけ離れています。

本来ならまったく縁など持たれなかったような3人の出会いでしたが、次第に心を通わせていきます。

この3人に共通していることは、「希望を持ってきちんと前を見据えている姿勢」でした。

おきくが声を失っても手話もなかったこの時代ですが、身振り手振りを交えて必死に想いを中治に伝えるシーンも単にこの2人のラブストーリーではなく、「人に感謝する心・人を愛する心があれば世界は変えられる」ということの表現だったと感じます。

この映画のラストは、そんな純粋でしっかり前を見据えている若者を通して、やがて爽やかな気持ちを呼び覚ましてくれる、そんな結末になっているのです。

りと
りと
この映画は総じて「命の循環」がテーマだと思います。爽やかな結末とはそういうことだと本編で感じとってください。




せかいのおきく映画のまとめ

今回は、映画『せかいのおきく』 の公開を前に、ネタバレ御免で原作の有無を交えながら、映画の結末がどうなっているのか?

ラスト展開が期待できるのかなどを解説してきました。

臭ってきそうな眼をそむけたくなるようなシーンもありますが、この映画『せかいのおきく』が伝えたかったことは、ネタバレしても先に伝えたかった「命の循環」を書いてきました。

原作がなく、オリジナル作品であることも感動の一つです。

結末まで見終えたころには、きっと人生のラストを改めて考えさせられる一作になっていると感じます。

ぜひ、劇場でご覧になってください。

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