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わたくしどもは。原作ある?ネタバレで映画の結末も紹介

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映画『わたくしどもは。』が、2024年5月31日に公開となります。

主演に小松奈々さん、松田龍平さんを迎え、他にも大竹しのぶさんや田中泯さんなど、実力派の俳優さんが揃ってキャスティングされている映画『わたくしどもは。』ですが、一体どんなお話なのでしょう?

この映画は原作のある作品なのでしょうか?

静謐な雰囲気のキービジュアルからは、あらすじや結末が全く分かりません。しかし、原作のある作品でしたら、先に読んでしまえばネタバレも可能すよね。

そこで、気になるあらすじと結末を、ネタバレ覚悟で調べてみました!

 

わたくしどもは。に原作はある?

最近は漫画や小説を原作として映画化する作品も多いですね。

『わたくしどもは。』にも原作はあるのでしょうか?調べてみました。

 

原作はなし。富名哲也監督のオリジナル脚本!

調べてみたところ、この作品の原作は小説や漫画ではなく、監督・富名哲也さんのオリジナル脚本でした。

この『わたくしどもは。』は、新潟県の佐渡島が舞台となっていますが、実は富名監督が佐渡島を舞台とするのは初めてではありません。

富名監督は、長編映画第1作目である『Blue Wind Blows』でもそのロケ地に佐渡島を選んでいるのですが、当初は石川県を考えられていたそうです。

監督の奥様でもあるプロデューサーの畠中美奈さんによると、お二人のご先祖のお墓が石川にある為そう考えられていたのだとか…。

しかし、ふと佐渡島がピンと来て監督を誘った事がきっかけとなり『Blue Wind Blows』は石川県から変更されました。

その佐渡島で、監督は言葉にできないフィーリングを感じて、導かれるように向かった金山跡地で無宿人の墓を知ります。

この『わたくしどもは。』は、監督が無宿人の墓からインスピレーションを得て書き上げたオリジナルの脚本で制作されました。

 

彷徨える魂を“忘れない為に”描きたかった富名監督の想い。

無宿人というのは、暮らしてゆけぬと地方から江戸に出たり、その事により親類縁者から人別帳(今でいう戸籍)から名前を消され住む家を無くした人々の事を言います。

また、罪を犯した者も人別帳を抜かれた為、同じように無宿人と呼ばれていました。

その無宿人ですが、人数が増えていくにつれ江戸の町の治安悪化を招いているとして、江戸幕府は無罪から軽犯罪の人々を選び、佐渡島へ送る事を決めました。

最初は一定年数佐渡に渡れば帰れる、としていましたが、その多くは生還叶わず、そのまま佐渡の地で命を落としています。

彼らの多くは金山での労働に勤しみますが、その仕事内容と言えば休憩時間もろくに確保されず、昼夜問わず働き続ける過酷な環境だったからです。

こうして、戸籍上の存在を消されたまま亡くなった無宿人の墓というのが佐渡島にはあります。

富名監督はこの無宿人の墓を知り、彼らの魂は社会の記録上に存在していないばかりか亡くなった後もその存在を永遠に認められないまま、今でも彷徨っているのではないか…そう考えました。

そこで監督は、この彷徨える魂が忘れられない為に、これをテーマにした映画を作りたいと脚本を書き上げたのだそう。

その想いがあちこちに散りばめられた脚本を元にした『わたくしどもは。』では、あまりセリフは多くなく、田中泯さんや片岡千之助さんによる身体表現で魅せるシーンがあるようです。

監督は、心理劇や劇的展開に依存しない作品を目指されており、その為にはキャストの佇まいや身体を使った表現が大切だったのでしょうね。

 

ネタバレあらすじについても調査!

ここからは、映画『わたくしどもは。』のあらすじとネタバレについて書いていきたいと思います。

 

映画のネタバレあらすじをご紹介

「生まれ変わったら、今度こそ、一緒になろうね。」

これは、叶わぬ恋に落ちた悲運な男女が行き着く先の物語…。

佐渡島にある施設の中で倒れている女(小松奈々)が目を覚ましました。

名前も過去も覚えていない女。

そんな彼女を、鉱山で清掃の仕事をするキィ(大竹しのぶ)は自分の家に連れ帰ります。

そこにはアカとクロという名前の女の子も一緒に暮らしていて、彼女たちにより女は「ミドリ」という名前を付けてもらいました。

過去を思い出せないまま、ミドリはキィの紹介により、施設の館長(田中泯)の許可を貰いここでの生活を始めます。

そんなミドリが出会ったのは、彼女と同じく名前も過去も失った男(松田龍平)。

ミドリは彼に「アオ」という名前をつけ、二人は言葉を重ねてゆきます。

「あなたの声に聞き覚えがある。」

過去をすべて失いながらも、ミドリにそう告げるアオ。

二人は寺の山門で待ち合わせては同じ時を過ごし、距離を縮めていくのですが、そんな時、ミドリはアオと親密そうな女・ムラサキ(石橋静河)と遭遇したことで心を大きく乱されて…。

 

やまこ
やまこ
あれ?結末はどうなるの?
りと
りと
これから公開の映画だからね。ネタバレまでは見つからなかったよ。
やまこ
やまこ
ミドリとアオとムラサキの関係性が気になるから、映画館に行きたくなっちゃうね!

 

映画『わたくしどもは。』のみどころは?

結末を探してみましたが、オリジナル脚本の上にこれからの公開作品という事で、そこまでのネタバレは見つけられませんでした。

ですが、先の東京国際映画祭にて鑑賞された方々の感想がいくつか上がっていたのでまとめてみますね。

女性
女性
物静かな、心が洗われるような清々しい作品でした。

生い茂る木々の葉の緑がとても美しく、暗闇とのコントラストも相まって、とても印象に残っています。

男性
男性
映画が始まってからしばらく展開に動きがないので、物語の状況を掴むまでは少し気が削がれるかもしれません。

しかし、そんな独特で神秘的な世界観にもかかわらず、きっちりと説得力を持たせるキャスト陣の演技力はさすが!

女性
女性
行き場を失った魂たちの行方を描いていて、 万人受けを求めるような作品ではない為、好みは分かれそうだなとは思う

 

など、様々な感想が上げられていました。

アート系の作品なため観る人を選ぶようですが、静謐で美しい映像がお好きな方や、「輪廻」という死生観に興味がある方には深く刺さる内容となっているようです。

性自認に悩む少年耳の聴こえないキャラクターなども出てきて、言葉ではなく身体を使ってその心情を表現しているなど、抽象的なシーンも大切にされた作品だからこそ、心中を選んだ悲運の男女の魂の彷徨える世界を描き出せているのかもしれませんね!

音楽は、様々な映画音楽で作品に寄り添ってきたRAD WIMPSの野田洋次郎さんが手掛けてらっしゃいます。

田中泯さんという世界的ダンサーの身体表現のシーンではどんな音楽が流れるのか、美しい緑と暗転した暗闇とではどんな風に音楽でも違いを感じさせてくれるのか、そういった面からも興味深い映画ですね。

 

『わたくしどもは。』のまとめ

今回は、富名哲也監督の『わたくしどもは。』について調べてみました。

小松奈々さんと松田龍平さんを主演に据えて、大ベテランの田中泯さんや大竹しのぶさんが脇を固め、死生観の深淵を覗きこむような作品になっているようですね。

そこに若手注目株の歌舞伎役者・片岡千之助さんが加わり、どういった化学反応が起こるのかが気になります。

公開は2024年5月31日!

野田さんの音楽に包まれる空間で、この静謐な物語の結末がどこに向かうのか、ぜひその目でご確認頂けたらと思います。

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