ぶぶ漬けどうどす 映画に原作ある?意味やストーリーの裏側を解説

『ぶぶ漬けどうどす』という言葉を聞いたことがありますか?
ぶぶ漬けとはお茶漬けの事を指します。
実際に言われた・言ったという方よりも、そんな言葉がある事は知っている、という方の方が多いかもしれない『ぶぶ漬けどうどす』。
この言葉をタイトルにした映画【ぶぶ漬けどうどす】が2025年6月6日に公開されます。
なかなかに思いきったタイトルのこの映画、原作はあるのでしょうか?また『ぶぶ漬けどうどす』の本当の意味も気になりますね。
今回の記事では、映画【ぶぶ漬けどうどす】の原作の有無やその言葉の意味について調べてみました。
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映画【ぶぶ漬けどうどす】のあらすじは?原作はあるの?
映画「ぶぶ漬けどうどす」🪭 pic.twitter.com/GGSgeBsBGh
— 深川麻衣staff【公式】 (@fukagawa_staff) January 27, 2025
面白い言葉をそのままタイトルにした映画【ぶぶ漬けどうどす】ってどんなお話しなんだろう?
映画【ぶぶ漬けどうどす】あらすじは?
主人公・澁澤まどか(深川麻衣)が、京都の老舗扇子店の長男・澁澤真理(大友律)と結婚して憧れの京都に移り住んだところから物語は動き始めます。
長い歴史と独特の文化を発展させてきた京都。
そんな京都を愛するがあまり、一番の理解者たれ!と勢い込んだまどかは、フリーライターという職業を活かし、義母・澁澤環(室井滋)を始めとする街の女将さん・竹田梓(片岡礼子)たちに取材を始めました。
それらを漫画家・安西莉子(小野寺ゆずる)と組んでコミックエッセイにしようと考えたのです。
ところが…京都人の『本音』と『建前』の文化を正しく理化していなかったまどかは、知らぬうちに女将さんたちの怒りを買ってしまいました。
反省したまどかは、改めて京都の暮らしや人となりについて知識を深めようとするも、その行動が更なる騒ぎを起こしてしまって…。
と思ってた答えが描かれた作品なのかな?
映画【ぶぶ漬けどうどす】に原作はあるの?
映画【ぶぶ漬けどうどす】に原作はありません。アサダアツシさんによるオリジナル脚本となっています。
アサダさんによるとこの映画【ぶぶ漬けどうどす】は、まどかが京都に恋するラブストーリーとのこと。
企画・立案から7年かかった映画【ぶぶ漬けどうどす】の公開が待ち望まれています。
映画【ぶぶ漬けどうどす】には、主人公の深川麻衣さんや義母役の室井滋さんの他にも、コアな映画ファンが好きな役者さんが揃っています。
松尾貴史さんや豊原功補さん、片岡礼子さんなどのベテラン俳優から、若手俳優からも実力派の若葉竜也さんなどがキャスティングされているのです。
【ぶぶ漬けどうどす】の劇中漫画は、小野寺さんが担当されているそうですよ!
映画【ぶぶ漬けどうどす】の意味するところとは?
「ぶぶ漬け(お茶漬け)、どうどす?」と
訪問先で勧められたら、
「いつまでおんねん、そろそろ帰ってや。」
という意味で、ここらで退散すべしというのが
京都の「ぶぶ漬け伝説」京都人のいけずを象徴する話として有名だが、
実際には、言葉通り、ゆっくりしていってという
意味なので、安心して。 pic.twitter.com/Nt1s2hPvfy— さとやす社長 (@OM5DAqhDpbrGjLi) April 16, 2024
『本音』と『建前』の落差が凄すぎて、京都の人と会話するのビクビクしちゃうんだけど。
京の建前と本音の文化を代表する言葉『ぶぶ漬けどうどす?』が意味するところとは?
『ぶぶ漬けどうどす』は、京都ならではの気遣いを意味しています。
まず、『ぶぶ漬けどうどす』という言葉が『早く帰って』を意味しているという説は、大きな誤解だという事を知っておきましょう。
この言葉に込められた本当の意味には、
- 何のお構いも出来ませんけどお茶漬けでもいかがですか?説
- もう遅い時間ですけど、まだお時間大丈夫ですか?説
の2パターンあると言われています。
まず、『ぶぶ漬けどうどす』が『早く帰って』という意味に捉えられるようになったのは、落語がきっかけになっているようです。
『ぶぶ漬けどうどす?』
と聞かれ、では頂きますと待っていたけれど、京都では来客が帰る際の習慣として聞いただけで、実際は
『早く帰られては?』
という意味だったというものになります。
この落語が大いに受けて有名になったために、京都でお茶漬けを勧められたら『早く帰れ』を意味している、という解釈が広まりました。
しかし本当は、この『ぶぶ漬けどうどす』には、京都の方が持つ奥ゆかしい物言いに気遣いが含まれているのです。
京都は、長い歴史の中で独自の食文化を発展させてきましたが、『ぶぶ漬け』は冷蔵庫の無い時代に冷えたご飯を美味しく食べるための工夫でした。
そうした工夫を凝らしてきたもので、尚且つ相手が気負わなくても良い気軽な食事として『ぶぶ漬けどうどす?』と、本当にお茶漬けを勧めているという意味と、もう1つは
『小腹がすくくらいの時間が経ってしまったけれど、まだお時間大丈夫ですか?』
という意味が読み取れる、と言われているのです。
つまり『ぶぶ漬けどうどす』は、『早く帰れ』という本音を隠しているのではなく、ストレートに聞いて相手に気を遣わせないための気遣いを意味していると言えるでしょう。
京都独特の言葉使いが意味するその県民性とは?
でも、『ぶぶ漬けどうどす』に相手への気遣いがあるんなら、京都の県民性ってそんな高飛車じゃないってこと?
厭味ったらしいとかプライドが高くて気難しい、とか言われてるけど、本当はどうなんだろうね?
『ぶぶ漬けどうどす』に代表される京都の言葉使いは、一見分かりにくいですが相手への気遣いが含まれている…であれば、京都の県民性はツンデレと言えるかもしれません。
国内外を問わず、あれだけの観光県として確立されているのは、受け入れる懐の深さに加え、確固たる『自分らしさ』を貫く強さがあるからとも考えられませんか?
受け入れた相手へのサービスと思い遣りの心、そしてその思いやりを何重ものオブラートに包んだ自分らしい言葉を使うため、相手に分かりにくくなってしまうのでしょう。
さらに言えば、テレビ番組等で見せる大阪や滋賀県に対する上から目線も、番組を盛り上げるためのサービス精神に、古来より長く日本の中心であったというプライドが混ざり合ったもの、と考えられるかもしれません。
そういった『思い遣り』と『自分らしさ』が混合していると考え、京都の県民性は『ツンデレ』だと解釈すれば、少しとっつきにくかった京都が身近に感じられませんか?
『実は相手を思いやっている』
というちょっと本音が見え辛い県民性なのかもしれませんね。
でもその『本音が見え辛い』って、日本人自体が海外の方から言われがちだよね。
日本人が持つ謙遜や相手への気遣いが、外国の方には理解され辛い部分とも言われているんです。
海外の方からすると、日本人は褒められても『ありがとう』という前に『いいえ、私なんて…。』と返すため、称賛を拒否しているように感じられたり、休みたくても頼まれれば断らないなどの言動が、本音を分かりにくくしているようなのです。
これは、日本人特有の『忖度』や『空気を読む』といったある種の能力が影響していると言われています。
人種のサラダボウルと言われたアメリカのような多民族国家ではなく、単一民族の国として発展してきた日本は、この小さな島国で余計な摩擦や争いを避けるために『忖度』や『空気を読む』といった方法で対人関係を築いてきました。
京都の県民性にせよ日本の国民性にせよ、長い時間をかけて築き上げてきた文化というのは、少し触れたくらいではその真のところを理解する事は難しいということなのでしょう。
独特の環境で作り上げてきたものだから、海外の人にはちょっと理解しがたいものなのかもね。
同じように、他県民には分かりにくいけれども京言葉には相手への配慮が含まれていると、そう考えるのが自然かもしれませんね。
まとめ
ぶぶ漬けどうどす
東京プレミア上映会で鑑賞✨
めちゃめちゃ笑わせてもらった😂
豊原功補さんが本当に最高すぎて涙が出るほど笑った!
皆さんとてもよい味を出してた🤭
観る前はコメディーだと思ってたけど、ある意味すごいホラーだった 笑#ぶぶ漬けたべた https://t.co/ApAipV831T— きのぴ (@kinopio88) May 23, 2025
今回は映画【ぶぶ漬けどうどす】について、原作の有無と言葉の意味について調べてみました。
京都というと『三代住んで初めて京都人と認められる』という言葉があったり、『一見さんお断り』などの独特の文化を持つ県として有名なうえに、『ぶぶ漬けどうどす?』とお茶漬けを勧められたらそれは『早く帰れ』という意味だ、などのイメージが強く、何となくとっつきにくい印象を持っている方が少なくないでしょう。
しかし、その『ぶぶ漬けどうどす?』は、決して相手に対する本音を厭味ったらしい建前で隠した言葉ではありません。
『ぶぶ漬けどうどす?』には、『何のお構いも出来ませんけれど、お茶漬けでもいかがですか?』もしくは『まだお時間大丈夫ですか?』の2パターンの解釈があり、どちらにも相手への配慮や気遣いを意味しています。
『ぶぶ漬けどうどす』という言葉が『早く帰れ』と解釈されるようになったのは、落語がきっかけとのこと。
『ぶぶ漬けどうどす?』という、相手の帰宅に合わせて『ぶぶ漬けどうどす?』と言葉をかける京都の風習から創作した落語が大ウケしたことで、言葉の解釈が湾曲されて広まったようです。
そんな印象的な言葉をタイトルにした映画【ぶぶ漬けどうどす】は、2025年6月6日に公開されます。
この映画【ぶぶ漬けどうどす】に原作はありません。原作のない映画には、先の展開を知らずに鑑賞できるという楽しみが含まれます。
様々な作品の舞台となってきた場所ですが、そこに住む京都の人々にフューチャーした映画【ぶぶ漬けどうどす】の、一味違った面白みを大きなスクリーンで体感してみませんか?