ミッシングの原作のネタバレは?結末ラストについてもあらすじとともに紹介
この記事では、5月17日に公開される石原さとみ主演の映画『ミッシング』について、原作があるかどうか、あらすじ、結末などについてネタバレも含め紹介しています。
この映画で石原さんが演じたのは、最愛の娘・美羽の失踪という悲劇に直面する母親・沙織里です。
突然崩壊した日常、さらにネット上の誹謗中傷に傷つき、助け合うべき夫とも不和になってしまう沙織里。
ネット上の心無い言説に翻弄され、徐々に心を失っていく姿に胸をしめつけられます。
石原さん自身としても、今作はご自身の出産を経て1年9ヶ月ぶりの演技でした。
そして映画で描かれたもう一つのテーマは、ネット上で過剰に盛り上がる無責任な世論や、視聴率を追求するため偏向した報道に走るマスメディアの姿です。
監督を務めたのは、「空白」「ヒメアノ〜ル」を手掛けて、社会的弱者や人間の心理を描く鬼才と評される吉田恵輔さん。
(なお、吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記)
幼女失踪事件を軸に、他人の不幸をネタに盛り上がる現代社会の醜さと、その中で失った大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出しています。
絶望の淵まで追い込まれ、それでも世の中にすがり続ける沙織里は美羽と再会できるのでしょうか?
それでは、『映画』ミッシングについて原作、あらすじ、結末、ネタバレなど様々な角度から掘り下げていきます!
Contents
映画『ミッシング』の配役・ストーリー紹介
❖ • • · ·
主演 石原さとみ×監督・脚本 吉田恵輔
映画『#ミッシング』 特報映像
· · • • ❖愛する娘が失踪した。
心を失くした世界で、
それでもなお、
その先にある光にー..(.)#石原さとみ#中村倫也#青木崇高#田恵輔 pic.twitter.com/xJYUooeS29
— 映画『ミッシング』公式|5.17(金)公開 (@kokoromissing) December 12, 2023
それでは、まず、『ミッシング』に原作があるかどうか、あらすじなどから紹介していきます。
『ミッシング』には原作はある?
ワーナー・ブラザース映画様に試写にご招待頂きました!「人の不幸は蜜の味」と感じてしまう人間の本能に訴えかけてくるような新たな衝撃作を再び放ってくれましたね、吉田恵輔監督。喪失から始まり、聞いた事のない石原さとみの低音ボイスと共に崩壊していく日常のその先には、、#ミッシング pic.twitter.com/khvXbmhgcn
— 水谷泰教 (@yasunori38) March 2, 2024
今作は、吉田恵輔監督のオリジナル脚本・監督作として制作されました。
そのため、小説、漫画といった原作は存在していません。
吉田さんは、本作を「自身のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」であり、「執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました」と語っています。
現代の社会が抱える歪さと、その中で翻弄される一人一人の生身の人間の姿。
それをリアルに、繊細に描こうとすればするほど、監督ご自身にも、出演する俳優にとってもメンタルを削られる作品となったようです。
それだけに、現代社会を共有している私たち観客にも、当事者としての見る覚悟を求められそうです。
配役
主演┊石原さとみ×監督・脚本┊ 田恵輔
⌬。. 映画『 #ミッシング』予告編 .。⌬愛する娘が失踪した。
これは、
“壊れた世界”の中で生きる
《わたしたち》の物語その先にある、光に──
.(.)
大切なものが見つかる。#石原さとみ #中村倫也 #青木崇高 #田恵輔 pic.twitter.com/k8Hpp2YKAa— 映画『ミッシング』公式|5.17(金)公開 (@kokoromissing) March 20, 2024
沙織里 (石原さとみ) ・・・失踪した愛する娘、美羽を探し求める母親。ネット上の好奇の目や誹謗中傷に晒される。
豊 (青木崇高)・・・沙織里の夫。娘の失踪に直面し、妻とのすれ違いにも苦しむ。
圭吾(森優作)・・・沙織里の弟。美羽の最後の目撃者となったため、ネット上で失踪に関わっていると疑われる。
砂田(中村倫也)・・・地元テレビ局の記者。取材を通じて沙織里に寄り添うが、偏向した報道を指示され板挟みとなる。
あらすじ
ミッシング(2024)
5/17(金)より全国公開です
今年最も見逃せない邦画の一つかと。吉田監督にぶん殴られにいこう♡♡ pic.twitter.com/2V0QcPG4Uu
— ゆいちむと映画 (@yui_mov) February 20, 2024
愛する娘、美羽の突然の失踪によって暗転した沙織里の日常。
失踪から3ヶ月が過ぎ、あらゆる手立てを尽したものの娘の安否や居どころの手がかりは掴めません。
世間の関心が少しずつ薄れていき、助け合うべき夫・豊との温度差にも焦る沙織里が唯一頼れるのは、取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田だけでした。
そんな中、娘が失踪した時の沙織里の行動がネット上で誹謗中傷の的になってしまいます。
たまたま応援するアイドルのライブに足を運んでいたことが晒され、 「育児放棄」と叩かれてしまったのです。
ネット上でエスカレートする好奇の目や無責任な正義感、匿名の悪意によって、沙織里は精神のバランスを次第に崩れていきます。
気づけば、沙織里自身が世間やメディアに忖度し、“悲劇の母”を自ら演じるようになってしまいました。
その一方、事件の取材を続ける砂田に対しては、局の上層部から非情な指示が出てしまいます。
世間の関心を煽るため、沙織里本人や、その弟・圭吾のプライベートを暴き出すような取材をしろというのです。
それでも、「ただただ、娘に会いたい」という一心で世間にすがり続ける沙織里。
絶望のどん底に追い込まれた沙織里へ、果たして希望の光は届くのでしょうか…?
映画『ミッシング』の結末と見どころ(ネタバレなし)
『#ミッシング』主演:石原さとみの圧巻の演技はもちろんの事だが、群像劇でもあり様々な立場からの共感が湧き上がる映画でもあった。自分自身、妻と娘をもつ父親なのでどうしても青木崇高演じる夫の豊に最も強く感情移入してしまう。同じところで泣き、同じところで憤った。https://t.co/ItBEkzVuDs pic.twitter.com/JVwVuBkbYN
— ウラケン・ボルボックス『すごい危険な生きもの図鑑』好評発売中‼️ (@ulaken) March 7, 2024
さてこの『ミッシング』、どのような結末が用意されているのでしょうか?
試写会の感想などから推測すると、ハッピーエンド・バッドエンドといったわかりやすい結末にはならないかもしれません。
それでも歯を食いしばり、いつかさすかもしれない光明を待って日々を生きるというのは残酷ですが、その反面、リアリティを追求した結果とも言えそうです。
では、この作品を通じて吉田監督が伝えたかったメッセージは何なのでしょうか?
それは、物語のもう一つのテーマとして描かれた、気まぐれで無責任なネット社会の本質ではないでしょうか。
そして、私たち観客一人一人もすでにネット社会の当事者であり、沙織里や砂田が味わった苦しみに対し、自分は関係ないとは誰にも言えない、という現実を突きつけられるのではと思います。
そして、極限の精神状態に追い込まれる母を演じた石原さとみさん、自分の良心と世間の野次馬的な興味の狭間で苦しむ砂田を演じた中村倫也さん。
他にも、青木崇高さん、森優作さんといった他のキャストによる、圧倒的な臨場感と観客を引き込ませる熱演に高い評価が寄せられています。
出演者・監督の声
『ミッシング』の石原さとみさんは『市子』の杉咲花さんと双璧を為す演技だと思いましたが、『佐々木、イン、マイマイン』で木村役を演じていた森勇作さんの演技も素晴らしかったです。終盤のとあるシーンは思い出すだけで泣けてきます。 https://t.co/gSkfvCxzuZ pic.twitter.com/lKfes1lsAw
— ノーシン (@nothin0707) February 15, 2024
石原さとみ(主演)コメント
ワーナー・ブラザースさんに招待していただき吉田恵輔監督『ミッシング』(5/17公開)試写にて鑑賞。
石原さとみさんがヤバかった。
ドラマやCMの印象で観に行ったら痛い目に遭います。間違いなく新境地。女優がイメージチェンジのために…とかっていう生優しいもんじゃない。魂! pic.twitter.com/269JjdoO3E
— 映画紹介人 ジャガモンド斉藤 4.6 #トーシネ祭 (@MondMasa) February 20, 2024
主演の石原さとみさんにとって、吉田監督作品への出演は以前からの悲願だったそうです。
6年も前に、監督ご本人へ直接「どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい」とお願いしており、今作への出演オファーを受けた際には嬉しさのあまり叫び声を上げたとか。
さらに今作は、ご自身の妊娠、出産を経て、1年9ヶ月ぶりの女優復帰作となりました。
それだけに作品にかける思いもひとしおだったようで、インタビューで次のように語っておられます。
「我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。
ですが、今の私だからこそ、できる役です。
大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。」
吉田恵輔(脚本・監督)コメント
5/17公開『#ミッシング 』の #田恵輔 監督にインタビューしてきました!✨
意図的に切り抜かれる情報、SNSでそれを”面白い”と消費する習慣など、『空白』からさらに強まった意図など盛りだくさん‼️️
僕が 「#中村倫也 さんが一味違った」と感じた理由も解説してもらった!動画をお待ちください pic.twitter.com/3qqFHAkV0A
— しんのすけ | 映画感想TikToker (@S_hand_S) March 22, 2024
先ほども少し触れましたが、吉田監督は、この作品『ミッシング』について、「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語っておられました。
描かれたのは、「脚本を執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実」であり、「主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います」とのこと。
また、観客へのメッセージとして最も印象的だったのは、次のような言葉です。
「どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。
人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。
どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。」
まとめ
⌬。. .。⌬
本日は #石原さとみ さん #中村倫也 さんの取材日でした✨
メディア情報はまた改めてお知らせします!
お楽しみにー#ミッシング .(.) pic.twitter.com/mNBmXFT2Aw— 映画『ミッシング』公式|5.17(金)公開 (@kokoromissing) February 29, 2024
今回の記事では、石原さとみさん主演、5月17日公開予定の映画『ミッシング』について、原作があるかどうか、あらすじ、ネタバレ、結末などについて紹介してまいりました。
原作、あらすじについてはおおよそまとめられたと思いますが、ネタバレ情報はなく、予想される結末はほろ苦いものとなりそうです。
まさにこの作品は、私たち一人ひとりにとっても日々の生き方や当たり前のように消費しているネット上の情報との向き合い方などの本質を突きつけられるストーリーだと言えるでしょう。
誰にとっても、このような重い問いかけに直面するのは楽なことではありません。
他人事ではないだけに、できれば知らんぷりをしたくなるようなテーマ、ストーリーかもしれませんが、だからこそ監督やキャストが心を込めて作り上げた会心の作品ではないかと期待が高まります。
皆様も映画『ミッシング』が少しでも気になりましたら、ぜひ劇場へ足を運び、結末を見届けてみてはいかがでしょうか?