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インサイド・ヘッドのヨロコビがひどい?ヨロコビが気付いた事って何だったの?

kuroneco
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2024年8月1日公開の【インサイド・ヘッド2】。

9年ぶりの新作という事で話題ですが、前作の【インサイド・ヘッド】では脳内キャラクター達への苛立ちを感じる方が多く見られました。特にW主役でもあった悲しみ感情のカナシミと、喜び感情のヨロコビの2人にはたくさんの否定的な言葉が並んでいます。

カナシミには『うざい』と感じる方が多く、ヨロコビには『ひどい』と感じた方が多かったようです。

悲観的な感情のカナシミに苛々する口コミや感想の方が目立ちますが、HAPPYであるはずの喜びの感情・ヨロコビもまた『ひどい』といわれるのは何故でしょう。

この記事では【インサイド・ヘッド】のヨロコビに着目して、何が『ひどい』と言われているのか、その『ひどい』性質は最後までぶれないのかについて調べてみました。

 

【インサイド・ヘッド】『ひどい』と言われたヨロコビの成長物語

やまこ
やまこ
『 たまに空気が読めないことも…?』という部分が『ひどい』に繋がったのかしら?

 

【インサイド・ヘッド】で描かれる5つの感情たち

【インサイド・ヘッド】は、11歳の少女・ライリーの脳内に存在する5つの感情たちが主軸の作品です。

いつも明るく、ポジティブ思考のリーダー気質・ヨロコビと、悲観的ではあるがその悲しみを通して人に寄り添う・カナシミ、沸点は低いが決断力に長け強い闘争心を持つ・イカリに、せっかちだが不快感を見極める・ムカムカ、そして最後に神経質で常に怯えているが危険を察知して身を守る・ビビリの5つのキャラクターがいます。

この5つのキャラクターたちが協力したり喧嘩したりしながら、ライリーの毎日が幸せであるようにと頑張る物語なのですが、それそれが各感情に振り切ったキャラクターとして描かれていますので、鑑賞者の気持ちを逆撫でする部分があったようです。

最後まで通して観れば物語の伝えたいことは他にあると分かるのですが、その主題以上にキャラクターへの苦手意識が先行してしまった方も多かったようで、特にW主人公を務めたヨロコビとカナシミへの苦手意識は顕著に示されています。

このままでは続編の【インサイド・ヘッド2】でも、また同じような不快感をもって、作品を楽しめない方がいるかもしれません。

それではせっかくの素敵な作品がもったいないですよね。

では、【インサイド・ヘッド】が本当に伝えたかったこととはなんなのでしょうか?

 

ヨロコビに『好きになれない』との口コミが寄せらせた理由

悲観的なカナシミに対しては

『誰かが道を切り開こうとしても必ず悲観的な言葉で邪魔しに来る』

と、カナシミの言動が受け入れられない、という感想や口コミが多くみられました。

では、カナシミとは対極にいるヨロコビには、どんな口コミが寄せられたのでしょうか?

女性
女性
自分の考えが1番!という態度が鼻について好きになれなかった。明るさで考えを押し付けられると、自分自身を否定された気分になる
男性
男性
カナシミに対しての態度が酷すぎる。床に描いた円から出ない事がカナシミの仕事、なんていうのはなんて陰湿なんだろうと思った。

ヨロコビに対するネガティブイメージのほとんどが、

『カナシミって必要なのかしら?』

というような、相手を全否定する言動が多い物語前半のヨロコビに対して寄せられているものが多かったです。

しかしヨロコビは最後までこのキャラクターを貫くわけではありません。とあるトラブルにより、カナシミと共にヨロコビもまた成長していくのです。

 

カナシミと過ごす事でヨロコビが気付いたこと

【インサイド・ヘッド】では、ライリーが泣いてしまった事で揉めたカナシミとヨロコビが、司令部から吸い出され記憶貯蔵庫というところに飛ばされてしまいます。ここから、カナシミと共に司令部に戻る為に協力せざるを得ない状況になるのですが、これがヨロコビにとっての大きな転換期となるのです。

ライリーの毎日は幸せ一色であるべきだと強く思い込んでいたヨロコビですが、司令室に戻る途中で過去の記憶を振り返る事により、幸せとは1つの感情だけで成立するものでは無いことに気付いたのです。

【インサイド・ヘッド】では人間が誕生したとき、最初に生まれた感情はヨロコビとして描かれています。その次がカナシミなのですが、これは赤ちゃんの誕生を思い浮かべればすごく納得できませんか?

母体から必死で外の世界に生まれようと頑張る赤ちゃん、狭い産道を抜けた瞬間はきっとホッとした喜びを感じ、そして羊水から空気という環境の大きな変化に大声で泣くのではないかと考えると、ヨロコビとカナシミはまるで双子のような時間差で誕生したのではないかと思うのです。

こうして生まれたヨロコビとカナシミは、対極にいるようで意外と近い存在である…それは、2人の髪の色が同じブルーであることからも分かるように、劇中でもきちんと描かれています。

落ち込んで悲しみに暮れたライリーに、そっと周りが寄り添ってくれたことが嬉しくて喜びが誕生するシーンがあるのですが、それは、ヨロコビが考えるライリーの幸せとは違う形での喜びでした。

ヨロコビとカナシミは2つで1つ、表裏一体の存在としてお互いがお互いを助け合う関係が大事なのだと喜びが気付けたことは、作中でも大きな出来事です。

こうして、いつもリーダーとして自分が前に出る事ばかりだったヨロコビが、大事なクライマックスでの感情をカナシミに任せるシーンは、ヨロコビとカナシミ双方の成長が感じられるものでした。

 

新しい感情が引っ掻き回す?【インサイド・ヘッド2】2024年夏に公開!

やまこ
やまこ
【インサイド・ヘッド2】では、11歳だったライリーも思春期を迎えるころが描かれているらしいわ。成長に合わせて感情は増えていくのね!

 

みんなのリーダー・ヨロコビを追いやってしまう新キャラ登場!

2024年8月1日、いよいよ【インサイド・ヘッド2】が公開されます。

本国アメリカで、アニメーション史上世界歴代No.1のオープニング記録を公開わずか3日で達成した【インサイド・ヘッド2】は、その後の2週間も興行収入No.1を記録し続け大ヒットとなっています。

そんな【インサイド・ヘッド2】が遂に日本でも公開されるわけですが、今回2015年とは違う部分がいくつかあります。

まずは主人公の一人であるヨロコビの声の変更です。2015年版では竹内結子さんが担当されていましたが、【インサイド・ヘッド】では声優の小清水亜美さんへと変更されています。

ほかのカナシミたちのキャスト変更はない為、どんなふうなヨロコビに変わっているのかな?と思っていましたが、予告動画を見る限り全く違和感のない、元気で明るいヨロコびがそこにはいました。また5つの感情たちのやり取りが頼みになりますね。

それから【インサイド・ヘッド2】では新しいキャラクター達も追加となります。ヨロコビたちを脳内に抱えるライリーが、高校入学を迎えてより複雑な感情が芽生え始めるからです。

その筆頭がオレンジ色の姿をしたシンパイ。このシンパイを始めとした新しいキャラクターたちが、ヨロコビたちを司令室から追い出す暴走を始めてしまい…といった内容で展開される【インサイド・ヘッド2】。

日本版エンディング曲はSEKAI NO OWARIで『プレゼント』が決定しています。

日本版でもアメリカと同じエンディングを流してほしいという方もいらっしゃるかもしれませんが、SEKAI NO OWARIの皆さんが奏でる、リアルさを含んだ歌詞とどこか幻想的な曲調が、人間の感情という身近でありながらも、遠くつかみどころがないヨロコビたちと上手くマッチしそうな気がしますね。

 

まとめ

今回は【インサイド・ヘッド】で、カナシミと共に観客の心を搔き乱したヨロコビについて調べてみました。

ヨロコビには『ひどい』という声が寄せられており、喜びの感情を司るのにどうしてそんなにも否定的にとらえられてしまったのかと思っていましたが、自分の意見が1番!という態度が前面に出すぎた言動が受けれられなかったようですね。

2015年の【インサイド・ヘッド】ではヨロコビ達が存在しているライリーが11歳という事で、まだ感情の制御の仕方が未熟だったのかもしれません。喜びの感情を前面に出すとはいえ、そのせいでネガティブな感情であるカナシミをないがしろにするその姿は、確かにひどいものでした。

しかし2024年8月1日公開の【インサイド・ヘッド2】では、ヨロコビをも追い出してしまう強いキャラクターが登場するそうで、そのシンパイ達との関係性がどんな風に進んでいくのかが気になりますね。

大人になっても喜びや心配といった感情は抱えているものですから、生まれた時からいるヨロコビと思春期に生まれたシンパイが、どのようにして相互関係を結んでいくのか…今から感情が育っていく子供たちは勿論、大人が自分の青春時代を振り返っても楽しく見応えのある作品なのではないかと思います。

この夏は親子で【インサイド・ヘッド2】を楽しんで、お互いにどんな風に感じたかを話し合ってみませんか?

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