朽ちないサクラのネタバレ 犯人は誰？映画の結末ラストの真相や触れてはいけない闇とは？

2024年6月21日に、映画【朽ちないサクラ】が公開となります。

【孤狼の血】でも有名な柚木裕子さんの原作をもとに、とあるストーカー殺人から始まる物語です。

役所広司さんや松坂桃李さんなどの出演でも話題となった【孤狼の血】は、壮絶な生々しさで暴力団との闘いを描いた傑作でしたが、今作の【朽ちないサクラ】では事件を追ううちに身内である警察内部の闇に辿り着いてしまう展開が見所となります。

犯人は誰なのか？と言うネタバレだけを追うのではなく、その奥にある真相を解き明かしたラストに待つ結末には、観た人それぞれに自分にとっての正義を問いかけてくるような作品となっているようです。

ラストに知る触れてはいけない闇とはいったい何なのか…。

この記事では原作からネタバレを拾いながら、事件の犯人とその結末に待つ真相を調べてみました。

【朽ちないサクラ】のあらすじと映画を彩る豪華キャスト！

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— 映画『朽ちないサクラ』6.21 (Fri) (@kuchinai_sakura) April 10, 2024

やまこ

日本の国花でもある『桜』。【朽ちないサクラ】の桜にはどんな意味があるんだろう？ 

映画【朽ちないサクラ】ってどんな話なの？

ストーカーによる女子大生殺人事件から、警察内部の闇に迫るこの物語。

女子大生が殺されたのは警察による怠慢だと地元紙・米崎新聞にスクープされた事から始まります。女子大生がストーカーによる被害届を出した平井中央署生活安全課が、慰安旅行を理由に受理を一週間も遅延させたことが問題視されたのです。

このスクープに、県警の広報職員・森口泉は、自分が親友・津村千佳(森口想)に話してしまった内輪話を、彼女が記事にしたのではないかと疑心暗鬼に陥りますが、疑われた千佳は身の潔白を晴らすべく独自調査に乗り出し、一週間後、他殺体として発見されてしまいました。

自分が疑ってしまったから千佳は死んでしまったのではないかと悔やむ泉。

本来であれば捜査する立場にない事務職の彼女ですが、生前の千佳と会っていた事から事情聴取を受けた際、捜査一課の梶山浩介(豊原功補)と捜査協力を組み、広報課の上司・富樫俊幸(安田顕)の後押しも得て、平井中央署生活安全課の同期・磯川俊(荻原利久)と共に捜査に乗り出します。

そうして泉たちは、千佳を殺した犯人を追ううちに新興宗教団体ヘレネスが絡んでいる事を知り、更には『サクラ』という隠語で示される公安警察の闇に巻き込まれていくのです。

果たして泉は親友の死の真相を明かすことが出来るのでしょうか…？

原作小説【朽ちないサクラ】に息を吹き込む豪華俳優陣

主演作が続く実力派・杉咲花さんについて監督は

『何度も鳥肌が立つほどの衝撃だったのが杉咲さんの瞳。真相をまっすぐに見つめる目がとても印象的です』

とお話しされています。

そんな杉咲さんとバディを組む磯川役には、【美しい彼】で注目を集めた若手俳優・荻原利久さん。

好青年として描かれる磯川のイメージにぴったりだったとの事ですので、暗くなりがちな内容を少しクスっとさせてくれるシーンもあるようです。

この若い役者さんを支えたのは、泉の上司で元公安の富樫役の安田顕さん、そして一連の事件を捜査する県警捜査一課刑事・梶山役の豊原功補さんのお二人です。渋いベテラン俳優の存在感が【朽ちないサクラ】の説得力を持たせ、CGではない本物の桜が咲き誇る風景の美しさもまた見所となるでしょう。

原作小説【朽ちないサクラ】から紐解くネタバレとラストの真相

『#朽ちないサクラ』

捜査権を持たない県警広報職員が、葛藤と自責を抱えながら親友の死の真相に迫る。

主演・杉咲花の眼差しと、本物だからこそ美しい桜にハッとさせられる。人気小説が原作だけれども、これは映画ならではの面白さ。
そして安田顕はさすがの存在感だった。 pic.twitter.com/m4wEqg9HJV

— Erica (@haraperica) June 3, 2024

柚木裕子さんが描く、複雑で重厚な警察小説にはどんな真相が隠されているのでしょうか？

犯人を追い詰めるも明るみにできない闇を抱えた結末

死の一週間前の千佳の行動をたどる事で、スクープをリークしたのは不倫していた上司に捨てられ逆恨みした生活安全課の百瀬だという事が判明します。しかし泉が彼女に話を聞こうにも百瀬はすでに自殺していました。

百瀬に会おうとした千佳は、二人を接近させたくない何者かに殺されたのではないかと考えた泉は、元公安の富樫に相談します。すると富樫は、ストーカー殺人を犯し逮捕された宮部は新興宗教団体へレネスの信者だったと告げたのです。

つまり二人の接近を阻止したかったのは、信者が罪を犯したヘレネスだったのではないか…。

一方その頃、磯川は被害届の受理を渋った辺見が突然退職したことに違和感を抱き、彼に会いに行っていました。

多くを語らない辺見はただ『世の中には知らない方が良い事がある』と話すに止め、その報告を受けた梶山は直感で公安警察が動いている事に気付きます。普段人当たりの良い辺見が、宮部によるストーカー行為の被害届にだけ渋ったのは、何らかの圧力がかかっていたのではないかと推察されたのです。

泉たちはヘレネスの信者リストから千佳殺害の重要参考人を割り出します。その名は浅羽弘毅。ところが調べを進めている最中、浅羽は事故を起こしそのまま亡くなってしまいました。

この為、重要参考人死亡のまま押収された浅羽のパソコンを調べたところ、千佳の行動監視の証拠が出てます。これにより浅羽を逮捕した公安警察は世間からの評価を上げ事件は終着…かに思われました。

しかし、千佳が事件を追っている事を知るはずのない浅羽に彼女の殺害は無理があると気付いた泉。浅羽を犯人にしたい何者かの存在を感じ取った泉は、千佳がスクープの真相を追う理由を知る人物、磯川、富樫、梶山の三人が怪しいと考えました。

中でも一番怪しいのは…元公安の富樫です。

泉は、宮部と浅羽は公安のスパイだったのではないかと考え、真相に近づいた千佳と百瀬を浅羽が殺し、その浅羽もまた口封じに殺されてしまったのではないかと富樫に自身の考えをぶつけます。

しかし、この泉の考えを富樫は認めないまま、警察組織の闇を知った泉が捜査官を目指す、という流れで小説は終わるのでした。

やまこ

【朽ちないサクラ】には【月下のサクラ】という続刊があるんだけど、続きがあると知らなかった人は少し戸惑うラストだね。でも映画ではこの部分をどんな風に迎えるのか楽しみ！

試写会に寄せられた感想の数々

公開に先駆けて6月3日に行われた試写会の感想を見てみましょう。。

女性

エンタメ性が詰まったサスペンス展開に引き込まれる。荻原さんの『好青年っぷり』が可愛くて笑い声も漏れていた。

女性

杉咲花さんの瞳が、ストーリーが進むにつれて強くなっていく様が見てとれて凄かった。安田顕さんの存在感の重み、刑事としての眼光の鋭さが豊原功補さんによって具現化されていて印象的。

男性

脚本、演出がブツブツと途切れるように感じてしまう部分が少なくなかった。原作と役者頼りの作品と言うイメージ。ただそれでも、社会的な意味のある骨太な作品を作ろうという気概は伝わった。

など、俳優陣の演技力を絶賛するコメントのほか、作品自体のクオリティにも言及する感想が少し見られました。

『原作は読まずに観た方が良いと思う』との意見もありましたので、先入観なしに映画を鑑賞して、補完的に原作を楽しむのも良いかもしれませんね。

まとめ

今回は、映画【朽ちないサクラ】について、事件の犯人とラストで明かされる真相と闇の結末を、原作からネタバレを拾いながら調べてみました。

今作で主人公・泉を演じられた杉咲花さんは、

『失敗した事がある、失敗を許せない、そんな誰かに届いて欲しい』

とコメントを寄せられており、不寛容とも言われる現代、この作品に救われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな【朽ちないサクラ】は2024年6月21日公開です！

原作を読んで、犯人や結末を掴んだネタバレ状態で役者さんの演技を堪能しても良いですし、未読状態で自分なりに真相と闇を予想しながらラストを迎えるのも楽しめそうですね！