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ルックバック映画が意味わからん?意味不明と言われる理由も紹介

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大人気漫画【チェンソーマン】の作者・藤本タツキ先生による 【ルックバック】が2024年6月28日に劇場公開となります。

この作品は、2021年7月に漫画アプリで公開されると一晩で120万pvを叩き出し、その後9月には単行本化された大人気漫画ですが、調べてみると『凄い作品だ!』という声と共に『意味がわからない』と言う声も多く見られます。映画化もされるというのに『意味不明』という強い言葉で感想を述べる方もいらして、その賛否の理由が気になりますね。

凄すぎて鳥肌が立つ』と『何がすごいのか意味不明』などの相反する感想が飛び交うなか公開される映画【ルックバック】。

今回は、なにがすごいと言われ、どの部分の意味がわからないのかを調べてみました!

 

映画【ルックバック】の賛否を生んだそ の内容とは

漫画紹介雑誌『このマンガがすごい!2021』にて、オトコ編一位を獲得した【ルックバック】が賛否を生んだ理由は何なのでしょうか?

 

映画【ルックバック】のあらすじをネタバレで紹介

漫画を描く事が大好きな小学生・藤野が、学級新聞の4コマ連載をめぐって不登校児の京本の力量を知り、自分との差について悩むところから始まる物語。

京本には勝てないと漫画を諦めた藤野でしたが、卒業の日に彼女から『ファンだ』と告げられた事をきっかけに、2人は一気に打ち解けます。

京本は藤野の存在によって外の世界に出られるようになり、2人は『藤本キョウ』というペンネームで共作を開始。17歳までに7本の読み切りを仕上げるアマチュア漫画家として成長しました。

しかし高校の卒業を期に2人の共作は途絶えます。より一層のスキルアップを目指して山形の美術大学に進学する京本と、『藤本キョウ』の名前のまま1人でプロとして漫画連載を始めた藤野、2人は違う道を歩む事になったのです。

ところが、順風満帆な漫画家生活を歩んでいた藤野のもとに信じられないニュースが飛び込んできました。

大学に侵入した不審者により京本が殺されてしまったのです。

私と出会って外に出てしまった事で京本は死んだんじゃないのか、との苦悩を抱えた藤野は『自分に出会わなかった京本』の世界線を想像するようになりました。ここで物語が二分して、京本が被害者となった現実の世界と、藤野が考える2人が出会わなかった世界とが入り混じって展開します。

藤野の考える世界で京本は、彼女に出会うことなく山形の美術大学に進学しますが、侵入した不審者に襲われそうなとき、登場した藤野によって命を救われるのです。

こうして改めて出会った京本と藤野が共に漫画製作に励む世界線を散りばめながら、最後は机に向かって漫画を描き続ける藤野の背中で物語は終わります。

 

漫画が公開された時に聞かれた賛否の嵐!炎上を生んだ理由は何故?

漫画【ルックバック】が公開された当時、

女性
女性
とんでもない完成度の作品!現代社会に足りない気持ちが描かれている。
男性
男性
出会えた事に感謝したい。青春時代の『人から認められる』経験が、その後の人生をどれだけ支えてくれるのかという事を強く感じた。

など、その表現力と描写力に対する驚嘆の声が多く聞かれました。

また漫画公開の1年前に起きた『京都アニメーション放火事件』を彷彿とさせる内容でもあった為、藤本先生の京アニへの追悼の気持ちを感じ取った読者も多く、そこに感情移入した方も沢山いらしたようですね。

しかしその一方【ルックバック】は炎上騒ぎも起こしています。

作中の襲撃犯の描写が実際の病気で苦しんでいる方々への差別や偏見を助長するとして、専門医からの配慮を求める声や患者さんからの抗議がきっかけとなったようです。

その為【ルックバック】は公開から約2週間後、襲撃犯のセリフを一部修正しています。京アニ事件を露骨に感じさせる『パクる(盗作)』という言葉から、個人を特定しない『見下す』というセリフに変えたのです。

ただこの修正は、2021年9月に単行本化された際に再び変更され、修正前後をミックスしたような言葉となっていますので、映画ではどんなセリフを言うのか気になりますね。

 

映画【ルックバック】『意味がわからない』理由

絶賛と炎上の両極端な評価に別れた【ルックバック】ですが、『意味がわからない』と言われる理由は何なのでしょうか?

 

もしも…という仮定の世界観が飲み込めなくて『意味がわからない』

1つ目の『意味がわからない』は、文字通り『内容が理解できない』という意味で使われていました。

京本の死に責任を感じる藤野が考えた『2人が出会わなかった世界線の京本』の部分が、現実世界に混ざりこむような技法で描かれるため混乱したようですね。

藤野の想像世界は反転して描かれている為、本棚にある漫画の並びが逆になっていたりするのですが、その表現がさりげなかったのもあって、気付かないと読み解くのに時間がかかるのかもしれません。

このように【ルックバック】には細かな仕掛けが散りばめられているのも特徴の1つとなりますね。

やまこ
やまこ
【漫画では多少の混乱を生んだこの表現が、映画ではどう描かれるのか楽しみだね!】

 

多彩な伏線を140ページに収めるその力量が『意味がわからない』

2つ目の『意味がわからない』は、藤本先生の力量を称える言葉として使われています。

たった140ページで描き上げる完成度の高さに、snsでは『少ないページ数なのに心情の移り変わりがリアル』や『間の取り方が最高』などの声が多く見られました。

また伏線が多い事にも驚きの声が多く、漫画1ページ目の左上(背景の黒板)にある『Ⅾon’t』と、タイトルの『ルックバック』を挟んで最後のページ左下(本の右上)に書かれている『in anger』を繋ぎ合わせる仕掛けもその一つです。

繋げると『Don’t Look Back in Anger』という2017年にイギリスで起きた自爆テロの追悼式で、参列者が歌って話題となったロックバンドOasisの名曲となるのですが、これは『起こった事に対して後ろ向きになってはいけない』という意味があり、この仕掛けもまた京アニ事件を彷彿とさせ、胸を熱くした読者が多かったようです。

 

なぜ途中で修正してしまったのか憤りの『意味がわからない』

3つ目の『意味がわからない』は、修正部分に対する憤りが生んだ言葉となっていました。

社会的にも大きな衝撃を与えた京アニ事件は、アニメファンならずとも多くの人々の記憶に残ったやるせない事件でしたよね。

襲撃犯のセリフや数々の仕掛けから、藤本先生による京アニ事件への追悼が込められていると感じたファンの『この漫画のどこが偏見を助長しているんだ!』と憤る心が、肝心な部分の修正に納得できず『意味がわからない』という感情に繋がったようですね。

 

まとめ

今回は2024年6月28日公開の映画【ルックバック】について、なにがすごいと言われ、どこが意味不明なのかについて調べましたが、展開が二分された事で混乱した方による『意味がわからない』という感想が見られましたね。

しかし同じ言葉でも、表現力の高さや修正への憤りから『意味がわからない』と使っている方のほうが多かった印象です。

映画版【ルックバック】も試写会をご覧になった方々からの評価も高く、『原作まんまのキャラクター作画』や『喋っただけで性格が分かる声の良さ』など絶賛の声が相次いでいます。

声優さんではなく女優の河合優実さん吉田美月喜さんが演じられている藤野と京本。

原作ではなにがすごいのかわからないと思っていた方にも、違った視点から観ると意味不明だと感じた展開がスンナリ入ってくるかもしれませんね。

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