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思い出のマーニーはジブリじゃないしひどい?杏奈がクズと言われてしまう理由は?

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Shie
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2014年に公開された映画「思い出のマーニー」。

とてもいい作品!という高評価がある一方、今までのジブリ映画とは少し異なる主人公・ストーリーであるため、「ジブリじゃない」「ひどい作品」「杏奈はクズ」などの声も聞かれました。

なぜそのような意見が出たのでしょうか?気になりますよね。

 

そこで今回は、思い出のマーニーはジブリじゃない?ひどい映画なの?杏奈がクズと言われてしまう理由は?という疑問にひとつずつお答えしていきたいと思います!

 

思い出のマーニーはジブリじゃないしひどい?

「思い出のマーニー」はスタジオジブリの作品です

なぜ「ジブリじゃない」と言われるのでしょうか?その理由を探っていきます!

また、「思い出のマーニー」はひどい映画なのか?についても検証しました。

鑑賞した人たちの口コミを調べてみましたよ!

 

なぜジブリじゃないと言われるの?

まず、映画「思い出のマーニー」の基本情報をご紹介します。

原作:ジョーン・G・ロビンソン著「When Marnie Was There」

監督:米林宏昌

公開日:2014年7月19日

制作会社:スタジオジブリ

原作者のジョーン・G・ロビンソンはイギリスの児童文学作家です。

彼女が著した「When Marnie Was There」は1967年にイギリスで出版され、1980年に翻訳版が「思い出のマーニー」として日本で出版されました。

 

監督の米林宏昌氏は1996年-2014年にスタジオジブリに所属し、数々の作品の原画を手掛けました。

監督・脚本を務めた作品は「思い出のマーニー」の他に「借りぐらしのアリエッティ(2010)」「メアリと魔女の花(2017)」などがありますが、「思い出のマーニー」が公開された後の2014年12月にスタジオジブリを退社し、2015年4月に設立されたスタジオポノックへ移籍しました。

つまり「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」はジブリ映画ですが「メアリと魔女の花」はスタジオポノックの作品なのです。

 

「思い出のマーニー」がジブリじゃないと言われれるのは

  • イギリスの文学作品が原作で、主人公やストーリーがジブリらしくないこと
  • 米林監督が現在ジブリに在籍していないこと
  • 「メアリと魔女の花」がジブリ作品ではないこと

などのことから、作品に対するイメージと情報の錯綜が原因なのではと考えられます!

 

思い出のマーニーはひどい映画?

それでは、ジブリ映画「思い出のマーニー」はひどい映画なのでしょうか?

実際の口コミを調べてみました!

 

【思い出のマーニー】低評価の口コミ

まずは低評価【残念】と思った口コミをご紹介します。

『思い出のマーニー』泣けると思って構えていたのに、盛り上がることなく、終わってしまった。残念な映画。
『思い出のマーニー』鑑賞。画は綺麗だし、最後はまぁ良いと思うのだけど、いかんせん途中が面白く無い。主人公に魅力がないし、話が見えなくて…最後で救われた感じか。
『思い出のマーニー』見てきたけど、個人的には結構酷い作品だわ。 オチでキレイにまとめたと一瞬騙されたけど、よくよく考えたら主人公の杏奈ちゃん相当ヤバいよ。田舎で療養どころか入院させないといけないレベル。
『思い出のマーニー』鑑賞。電波のキツい説教を聞かされているようだった。物語のスタートが遅く、エンジンも弱い。繰り返し出てくる同じようなエピソードやモチーフがあまりにクドい。ちらほら意欲的な演出も見られるが、導入・中盤・終わり方、どれも誉められない。長さがせめて半分だったらと思う。

 

途中で盛り上がりに欠ける、退屈だ、などの声がありました。

たしかに、主人公の心情を丁寧に描くことに重点が置かれ全体的に淡々としたストーリーになっているかもしれませんね!

 

【思い出のマーニー】高評価の口コミ

次に高評価【良い】と思った口コミをご紹介します。

『思い出のマーニー』思春期女子のアンバランスさと、北海道の美しい自然の描写が素晴らしかった。マーニーの謎が溶ける後半、少女の心が解き放たれた気がした。 様々な愛に満ちた作品でした。
「思い出のマーニー」大人になる手前の少女の時代の、自分自身でさえ扱いにくい壊れそうな自我を、繊細にすくいとったアニメ。米林さんは宮崎さんに比べ線が細い印象だけど、たぶんそこが魅力なんだろうな。全体に宮崎作品にない色気が漂う。
『思い出のマーニー』杏奈の心の揺らぎが自然の色彩と共に伝わってくる。慈しみと心の再生の旅。優しい調べが流れていた。久しぶりに大好きなジブリ作品でした。

 

調べてみると、「良かった!」という高評価の声がとても多かったです。

COCO映画レビュアーによると「思い出のマーニー」の評価は良いと思った人が多数でした。

満足度78%【良い213 普通25 残念30】

Twitterでは総ツイート数180,409件 ポジティブ指数91%

https://coco.to/movie/36657

となっていましたよ。

綺麗な風景や原作の世界観、杏奈の心理描写に共感する人が多数いらっしゃいました。

「思い出のマーニー」は、ひどい映画ではなさそうですね♪

 

杏奈がクズと言われてしまう理由は?

映画を見た人たちの口コミでは高評価が多かった「思い出のマーニー」ですが、「杏奈がクズ」と言われてしまうのはなぜなのでしょうか?

検証してみました!

 

杏奈の発言がひどすぎてクズと言われてしまう

どこか冷めたような性格の杏奈は、今までのジブリ作品の主人公のような素直さがありません。

物語の前半では少しひねくれた発言をしてしまうこともしばしばです。

杏奈のそういう心の動きがひどすぎて「クズ」と言われてしまうのかもしれませんね。

杏奈がどのようなことを思ったり言ったりしたのかを見てみましょう!

 

養母の頼子に対して


喘息持ちで身体が弱い杏奈を、育ての親である頼子が空気のいい場所(釧路方面?)で療養させることにします。

頼子は杏奈を大事に思っているのですが心配性で過保護気味。

電車に乗せ送り出す頼子に対して杏奈は

「メェメェうるさいヤギみたい」

と心の中で毒づきます。

やまこ
やまこ
心配している頼子をそんなふうに思うなんて、ちょっとひどいな。

 

療養先の大岩夫妻宅で


大岩夫妻の家に着いた杏奈は、玄関先に飾ってある子どもたちが描いた両親の絵を冷めた目で一瞥します。

大岩のおばさんに部屋へ案内され、おばさんを笑顔で見送ったあと真顔に戻った杏奈はため息をつき

「人んちのにおいがする」

とつぶやきます。

その後、頼子が「なんでもいいから書いて送って」と持たせたハガキを乱暴にベッドに放り投げるのです。

やまこ
やまこ
杏奈、外面はいいのに心の中では毒舌すごいね

 

浴衣を探してくれる大岩さんに…?

七夕まつりがあるというので、大岩のおばさんが自分の娘の浴衣を杏奈に着せようとします。

「きっと似合うわ」とウキウキするおばさんに、杏奈は気が進まないのか

「似合うわけないじゃない、おせっかい」

と心の中で思います。

やまこ
やまこ
杏奈はお祭りも浴衣も本当は嫌なんだろうね。

でも断れないんだね。

 

近所の女の子、信子に対して強烈な一言!


七夕まつりの夜、杏奈はひとつ年上の信子という女の子に勝手に短冊を読まれます。

さらに信子は杏奈の顔を覗き込み、杏奈の目が青いことを大声で指摘。

そんな信子に対して杏奈は

「いい加減ほっといてよ。太っちょブタ!」

と言ってしまうのです!

やまこ
やまこ
あわわ…!杏奈、これはひどいよ。

信子も悪気があったわけじゃないんだからさぁ…

 

杏奈のクズ発言はつらい過去のせい?

頼子、大岩のおばさん、信子たちの親切心を素直に受け取ることができない杏奈。

杏奈は他人に対して心を閉ざしているように見えます。

「いい子」の仮面をかぶって本心を隠していますが、心の中では周りの人たちを拒否していますね。

なぜ杏奈はこんなにもひねくれてしまったのでしょうか?

それは杏奈の過去に関係しているのかもしれません!

 

親戚中が杏奈の引き取りを拒否

杏奈の両親は杏奈が幼い頃、事故で亡くなりました。

初めは祖母と暮らしていた杏奈でしたが、その祖母が亡くなると親戚はみな引き取るのを拒否します。

杏奈は大人たちが言い争う姿を見て育ったのでした。

 

このような子供時代を過ごした杏奈は、自分をこんなふうに思っています。

「私は私の通り。

醜くて、バカで、不機嫌で、不愉快で。だから、私は私が嫌い。

だから、みんな私を…」

幼い頃に心を傷つけられた杏奈は、自分が“悪い子”なせいで皆が自分を拒否するのだと思っているのです。

やまこ
やまこ
杏奈はつらい子供時代を過ごしたんだね。

そのせいで自分のことが嫌いになってしまったのかも。

 

自分は「もらいっ子」

幼い頃に両親と祖母を亡くした杏奈は、自分を「もらいっ子」だと言い、マーニーにこう打ち明けます。

「本当の両親は、私が小さいときに死んだの。

おばあちゃんも。

わざと死んだんじゃないってわかってるけど、ときどき思うの。

許さない、私を一人ぼっちにして…って。」

両親や祖母が亡くなったのは誰のせいでもないとわかっているけど、どうしようもなく寂しくなってしまうときがあり、「許さない」と思ってしまうのではないでしょうか。

やまこ
やまこ
杏奈はまだ12歳だもんね。

寂しくなるのは当然だし、行き場のない怒りを抱えているのかもしれないね。

 

補助金のこと

杏奈は、頼子たちが養育費として自治体から補助金を受けていることを知っています。

実の子だったらもらっていないはずのお金を、頼子たちが受け取っていることにショックを受けているようです。

しかもそれを杏奈に内緒にしていることにも不信感を抱いています。

 

実の親でない人たちと暮らすというのは、12歳という多感な年齢の少女にはとても大変なことですよね。

補助金のことを知っても自分の心を押し殺し、うまくやっていこうと振る舞う杏奈はむしろすごく大人なのでは?と思いました!

やまこ
やまこ
頼子たちに感謝の気持ちは当然あるのだけど、本当の親じゃないという寂しさもあるんだろうね。

 

思い出のマーニーは少女が大人になっていく成長の物語

つらい過去の経験から心を閉ざし自分のことが嫌いだった杏奈が、マーニーと出会いその愛を知ることでつらかった過去を許せるようになっていきます。

「思い出のマーニー」は複雑な思いを抱える12歳の少女が、周囲の人たちに助けられ成長していく物語です。

杏奈がいちばん許したかったのは自分自身だったのかもしれませんね。

 

まとめ

「思い出のマーニー」はジブリじゃない?ひどい映画なの?という疑問と、なぜ「杏奈はクズ」と言われてしまうのか、その理由を考察してきました!

 

まず、「思い出のマーニー」は米林宏昌監督のジブリ作品です!

思い出のマーニーがジブリじゃないと言われるのは

  • イギリスの文学作品が原作で、主人公やストーリーがジブリらしくないこと
  • 米林監督が現在ジブリに在籍していないこと
  • 「メアリと魔女の花」がジブリ作品ではないこと

などの理由からかもしれませんね。

 

思い出のマーニーはひどい?については、映画を見た方々の口コミを調べてみました。

「盛り上がりに欠けた」「退屈だった」などの低評価の意見もありましたが、「感動した」「良い映画だった」と高評価が多数でした!

「思い出のマーニー」はひどい映画ではないと言えそうですね。

 

杏奈が「クズ」と言われてしまうのは、杏奈のひねくれた言動からでした。

たしかに「太っちょブタ」はひどいと思いましたが、他は12歳くらいの女の子なら誰にでもあることじゃないかなぁ…というのが個人的な感想です。

そして、杏奈がひどい発言をしてしまう背景には彼女のつらい生い立ちと寂しい子供時代がありました

杏奈が自分の祖母であるマーニーと出会い、その深い愛を知ることでつらい過去の呪縛から解き放たれていきます。

「思い出のマーニー」は、複雑な思いを抱える少女が周りの人たちの愛を受け入れ成長していく物語なのですね。

 

マーニーが誰なのか、杏奈がどういう境遇で育ったのかを知ったうえで観ると、以前とは違う感想が出てくるのではないでしょうか。

また、観る側の年齢や環境によっても感じ方が違ってくる作品だと思います。

「思い出のマーニー」は、何度観ても楽しめる映画だと言えそうですね♪

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