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35年目のラブレター どこまで実話?モデルや原作の結末も調べてみた

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映画【35年目のラブレター】が、2025年3月7日に公開となります。

この作品は実話をモデルにしており、育ってきた環境により読み書きのできなかった男性が、還暦を超えてから学んだ文字で妻にラブレターを贈る物語です。

識字率がほぼ100%に近い日本において、読み書きができないまま暮らしてゆくというのは、相当な困難があったのではないかと思います。

実話という事は実在の方がモデルとなっているわけですが、この物語にはどこまで実話が盛り込まれているのか気になりますね!

また映画の結末はどんな風に締めくくられているのでしょうか?

そこで今回の記事では、映画【35年目のラブレター】がどこまで実話なのか、モデルとなった実在の人物について調べ、映画の結末を予想してみました!

 

映画【35年目のラブレター】のあらすじとキャストの紹介

りと
りと
どんな役を演じても、味のある人間味を感じさせてくれる笑福亭鶴瓶さんが、ラブレターを書く為に努力し続ける姿をどんなふうに見せてくれるのか楽しみですね!

 

映画【35年目のラブレター】のあらすじ

貧しかった幼少期、小学校いじめられた事をきっかけに通学できなくなった西畑保は、文字の読み書きができないまま65歳になりました。

文字が読めない書けないという苦労の連続の人生でしたが、そんな彼を側で支えてくれたのが、妻の皎子(きょうこ)です。

こんな自分と結婚してくれる人なんかいない、と思っていた保にとって、優しく美しい皎子との結婚生活は、まるで夢のように幸せなものでした。しかし、保は文字が読めない事を皎子には言い出せていません。

バレたら離婚される、と必死で隠し通そうとする保でしたが、結婚から半年後、その秘密が露見してしまいます。

絶望する保ですが、そんな彼に皎子は

『今日から私があなたの手になるよ』

と優しい言葉をかけてくれました。

そんな皎子に支えられながらの結婚生活はとても温かく、娘にも恵まれ幸せな日々を過ごしていた保に転機が訪れたのは、定年を翌年に控えた頃の子こと。

あるきっかけで大人になっても勉強できる場所を知った保は、妻にラブレターを書きたい!とその一心で夜間中学への入学を決意したのです。

しかし、60歳を超えた保にとって新しい事を覚えるのはそう簡単な事ではありません。

何度も書き間違えながら学びを諦めない彼を、そっと見守ってくれる皎子に、保はどんなラブレターを書くのでしょうか?

りと
りと
夜間中学は、戦争など社会的混乱や貧困により勉強の機会を奪われた人を救済するために作られた制度です。

民間の運動によって1947年10月に大阪の生野に設置されたのを皮切りに、西畑さんの母校ともなった奈良市立春日中学校が1978年に開校するなど、少しずつ全国へと広がりを見せてきました。

そうした教育の意義を政府が認めた事で、2016(平成28)年には義務教育機会確立法が制定され、各都道府県及び指定都市には最低でも1校の設置が義務付けられています。

これにより令和の現在も、多くの学生が夜間中学に通い学びを深める事が出来るのですね。

 

映画【35年目のラブレター】のキャストをご紹介!

映画【35年目のラブレター】には、ベテランと若手が西畑保さんとその妻皎子さんを2人1役で演じており、その時間経過もまた注目されています。

主人公・西畑保さんには、結婚前後の若い頃をアイドルグループWEST.の重岡大樹さん、夜間中学に入学しラブレターを書く頃を落語家や俳優など様々な顔を持つ笑福亭鶴瓶さんがキャスティングされました。

やまこ
やまこ
重岡大樹さんと言えば、バラエティで見せる底抜けに明るい笑顔と、TVドラマ#家族募集します で見せた泣き笑いの表情の凄さを思い出すわ。
りと
りと
役者としての幅を広げ続ける重岡さんは、この役のキャスティングに当たり、笑福亭鶴瓶さんと似通ったものがあると感じて貰えたのが嬉しかったそうですよ。

また、西畑さん自身の人生や決断から勇気を貰ったともお話しされていました。

やまこ
やまこ
笑福亭鶴瓶さんはバラエティでの姿が印象的だけど、役者さんとして実在の人物を演じる上での苦労などは無かったのかしら?
りと
りと
お茶の間のイメージとは違うかもしれませんが、笑福亭鶴瓶さんはキネマ旬報賞やブルーリボン賞などの主演男優賞も獲得している名俳優さんです。

鶴瓶さんは西畑さんにも実際にお会いになったそうで、年齢を重ねてから良いものを手に入れた人は嬉しそうなんだな、と感じたとおっしゃっていました。

主人公の妻・西畑皎子さんもまた、若い頃を上白石萌音さんが演じ、ラブレターを受け取る頃を原田知世さんが演じるという2人1役の手法がとられています。

やまこ
やまこ
上白石萌音さんも原田知世さんも、柔らかな雰囲気が一致していて、同じ人物を演じていても違和感がないわね!
りと
りと
そうなんですよね!

上白石さんは以前から原田さんの出演作や音楽に触れてきたそうですから、なんとなく雰囲気が似るのかもしれませんね。

原田さんは鶴瓶さんと夫婦役という部分にも魅力を感じたとの事なので、お2人が作り上げた夫婦の雰囲気が楽しみです。

 

映画【35年目のラブレター】は実話なの?気になる結末は?

りと
りと
2003年に住友信託銀行主催で行われた『60歳のラブレター』に西畑さんが応募された事をきっかけに、その人生は様々な媒体を経て作家・小久保孝保さんまで届きました。

そうして完成したのが、ノンフィクション小説『35年目のラブレター』だったのです。

 

映画【35年目のラブレター】が描く実話のモデルは西畑保さん。その人生とは

映画【35年目のラブレター】では、主人公とその妻の名前を、西畑保さんご夫婦の本名と同じにしています。つまり、誰が観てもこの物語の主人公のモデルは西畑保さん・皎子さん夫妻であることが分かるわけです。

作中では、西畑さんが妻・皎子さんにラブレターを書く為に奮闘する姿や、そんな彼を長年支え続けてきた皎子さんの心温まる優しい実話が描かれています。

和歌山県の山間部で生まれた西畑さんは、幼少期より白いご飯を食べた事がない、というほどの極貧生活の中で育ち、国民学校(現在の小学校)入学後は級友に馴染む事が出来ませんでした。

やまこ
やまこ
貧しいからと言って、クラスメイトだけじゃなく教師からも仲間外れにされたんですって!酷い話だわ。 

そのうえ2年生の頃には、お金を盗もうとしているという疑いをかけられ、いじめられた西畑さんは小学校を2年で退学となります。

カタカナや平仮名は習ったはずですが、いじめのストレスがかかる学校生活で身につけろというのも酷な話。西畑さんは、自分の名前すらかけないまま大人になるしかなかったのです。

板前の仕事を始めてからも、

  • 客の注文がメモできない
  • バイクの免許試験の問題が読めない

など苦労の連続で、我慢してでも学校に行っておくべきだったと枕を降らしたことも少なくありません。

そんな西畑さんに見合い話が持ち込まれたのは、彼が35歳の頃でした。文字も読めない自分が結婚なんて、と自信が持てなかった西畑さんですが、そこで出会ったのが妻・皎子さんだったのです。

トントン拍子に進んだ見合い話の結果2人は結婚しますが、幸せの絶頂期にありながら西畑さんの心は落ち着きませんでした。皎子さんに、文字が読み書きできない事を打ち明けていなかったからです。

言い出せないままスタートした結婚生活でしたが、そんな秘密を隠し通せるわけもなく…。ある日、回覧板への署名を求められたことで、西畑さんの秘密が露見してしまいます。

これでもう離婚されてしまうと覚悟した西畑さんでしたが、そんな彼を優しく受け止めた皎子さんは、役所や金融機関など署名がいるという場面には必ず付き添ってくれるようになりました。

こうして西畑夫妻は、娘を2人授かり、他の夫婦と変わらない普通の家族のように歳を重ねてきたのです。

しかし、この日本で文字の読み書きができないという事は『一人の人間として認められていない』と感じさせるほどの苦労や、屈辱も多かった事でしょう。なんせ文字を知らないままでは、選挙権の行使すら難しいのですから。

そういった事もあって、幸せな家族生活を送りながらでも、西畑さんの脳裏から『読み書きできない』というコンプレックスが消える事はありませんでした。

今更文字を覚えられるわけがない、という諦めの気持ちが強かった西畑さんの転機となったのが夜間中学の存在です。

定年まで残すところ後1年、という頃、たまたま学校帰りの年配女性に会った事とが西畑さんの人生を大きく変える事になりました。

楽しそうな彼女たちは夜間中学に通う学生で、年齢に関係なく学べる場所として夜間中学を教えてくれたのです。

その出会いをきっかけに、西畑さんは翌年の4月にはもう学校の門をくぐります。授業が始まる1時間前に学校に行き、平仮名とカタカナを書き続けた西畑さん。

その1年後には、自分の名前を書けるようになり、胸を張って帰宅した自宅で妻に報告すると、皎子さんは自分の事のように喜んでくれたのでした。

りと
りと
コロナ禍の2020年の春に夜間中学を卒業された西畑さんは、現在日本全国を巡りながら、学ぶことの楽しさを伝え続ける活動をされています。
やまこ
やまこ
西畑さんの人生は、奥様の皎子さんとの出会いと、夜間中学への入学が大きな転機となったのね。

 

映画【35年目のラブレター】の結末は?

自分の名前が書けるようになった西畑さんは、それ以降も勉強を続け、入学から7年後に人生初のラブレターを書き上げました。

何度も書き直しながらも皎子さんへの想いを綴ったそのラブレターは、一度きりでは終わりません。西畑さんは、クリスマスには必ず皎子さんへのラブレターを書いていたのです。

ところが、平成26年の12月、クリスマスまであと3日という日に皎子さんは亡くなりました。西畑さんの卒業を待たず旅立たれたのです。

西畑さんは

『夜間中学に通う事を応援してくれたのも妻だった。』

と話し、小説や映画となった自分たちの人生の物語を沢山の人に観て欲しいと、公開を待たれています。

そんな映画【35年目のラブレター】を、試写会でいち早く鑑賞された方々から届いた感想の数々をまとめてみました!

女性
女性
 新婚でも

『妻にラブレターを書きたい』

だなんて照れくさくて言葉に出来ない人がほとんどだろうに、西畑さんのまっすぐな愛情と支え続けた奥様の大きさに、観ているこちらもまた愛をお裾分けして貰った気分です。

愛する人、大切な人には気持ちをまっすぐ届けたくなる映画でした。

男性
男性
西畑さんのようなケースは多くなくても、ディスレクシア(読字障がい)にディスグラフィア(書字障がい)については、ドラマ化もされた『宙わたる教室』でも描かれており、令和の現在でも文字の読み書きで苦労している人がいる事は知っていた。

そういった人々にとって救いとなる物語かは分からないが、西畑さんという人物が生きた人生は大いにこちらを励ましてくれる力があるように思う。

女性
女性
皎子さんは亡くなるのかもしれないなと予想していても涙が止まらないほど泣きました。

気持ちって言葉にしないと伝わらない、とはよく聞くけど、それを文字にすることはきっと言葉にするよりももっと難しいのかもしれないですね。

相手を想い、一字一字丁寧に気持ちを込めて形にしていくのが文字であり手紙だと思うから。

『笑顔が名刺や!』というセリフのように、書き上げた手紙に笑顔を添えて贈りたくなる物語でした。

など多くの方が、西畑さんと皎子さんから勇気や力を受け取られたようですね。

感想の中には、関西弁が心地よく、涙ばかりでなく笑いが随所に散りばめられていたのもとても良かった、というものも多く、実話作品にありがちな涙ばかりを誘う脚本でない部分が沢山の方の心に届いたようです。

 

まとめ

今回は、映画【35年目のラブレター】どこまで実話をモデルに作られているのか、またその結末について調べてみました。

読み書きを学べないまま大人になった男性が、夜間中学への入学を経て妻にラブレターを贈るという、まるで童話のように美しい実話ですが、そのモデルとなったのは奈良県にお住いの西畑保さんです。

映画【35年目のラブレター】は、保さんとその妻・皎子さん夫妻をモデルに、その人生を笑いあり涙ありで作り上げた作品となっています。

実在の人物がモデルとなりますので、映画化する際にはどこまで描くのかが作品によって別れますが、【35年目のラブレター】では皎子さんが亡くなるという事実まで映像化されているようです。

しかしその結末に涙するだけではなく、鑑賞された方の多くが温かくて前向きな気持ちを受け取られていたのが印象的でした。

映画【35年目のラブレター】は、2025年3月7日公開です。

現在も学ぶことの楽しさを伝える活動をされている西畑さんの人生に触れることは、自分の中のチャレンジマインドを高めるかもしれません。

ぜひ前向きな気持ちで、映画【35年目のラブレター】に触れてみませんか?

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