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ET映画の指と指を合わせるシーンはどこ?E.T.の名シーンについても紹介

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1895年公開のフランス映画【月世界旅行】から、長年S.F(サイエンス・フィクション)映画は多くのファンを魅了してきました。

宇宙船が地球を攻めてくる、または宇宙世界そのものが舞台となったS.F作品が数多くあり、各種それぞれの名シーンが語り継がれるなか、シリーズものではないにもかかわらず、未だ多くのファンを抱えるS.F映画といえば【ET】を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

映画【ET】では、地球外生命体E.T.と少年の友情が描かれており、指と指を合わせるシーンが印象的ですね。

そこで今回は、映画【ET】の名シーンを調べ、その中で少年とE.T.が指と指を合わせるシーンが持つ役割についてもまとめてみました。

 

映画【ET】印象的な名シーンを振り返る

やまこ
やまこ
互いに

『E.T』『トモダチ』

と言いながら人差し指を差し出し合わせる仕草って、世代関係なく、映画を観た事がない人でも知っている名シーンだよね!

でも、他の名シーンって…いったい何があるんだろう?

 

映画【ET】のあらすじ紹介!

映画【ET】は、少年・エリオットと地球外生命体E.T.の出会いと別れの物語です。

父は愛人と出て行き、母メアリーは妹ガーディーにかかり切り、兄マイケルは友人と遊ぶばかりでエリオットの相手をしてくれません。

淋しいエリオット…そんな彼が出会ったのは、宇宙船から置いてけぼりになった不思議な生き物です。

エリオットは、異形と言ってもいい姿をしたその生き物E.T.を自宅に連れ帰り、マイケルとガーディーを巻き込みコミュニケーションをはかります。

すると、不思議な力でボールを空中に浮かべたE.T.。それはまるで、宇宙に点在する惑星のようでした。

こうしてコミュニケーションを取る事で感覚を共有する事になったエリオットは、E.T.が『オウチ』に帰りたがっている事を痛切に感じ取ります。

新聞やTV から得た知識で、電話を使った自作の発信機を作ろうと思い立ったE.T.に、協力したエリオットとマイケルは街が仮装で溢れるハロウィーンの日を決行日としました。

家から連れ出したE.T.を自転車の前かごに乗せ、郊外の森を目指して出発したエリオットは、途中足場の悪い道に差し掛かり焦ります。

なぜなら、気の早るE.T.がエリオットの制止を聞き入れてくれないからです。

このままでは迷子になってしまう、と訴えるエリオットの声は届かず、E.T.はあの不思議な力を使ってでも先を目指します。

E.T.の力でふわりと浮かび上がった自転車

まるで空を漕ぐようにして進み、怪我をしてもおかしくないような着地を経て、彼らはなんとか目的地にたどり着きました。

自作の発信機を取り付け、じっと待っていると突然、繋いだ電話のベルが鳴り響き、E.T.は自分の『オウチ』と通信できたと大喜びです。

ところが、待てど暮らせど宇宙船は姿を見せません。

帰ろうと言うエリオットの声はまたしても届かず、結局彼らはそのまま森の空き地で一夜を明かしてしまいました。

小学生の子供が帰ってこないとなると、家族が心配するのは当然です。警察も呼んで焦る家族の前に、見るからに憔悴したエリオットが帰ってきます。しかし、そこにE.T.の姿はありません。

森で目覚めたエリオットの前からE.T.は消えていたのです。

探してほしいと頼まれたマイケルは、発信機の場所まで自転車で向かい、近くの川に倒れているE.T.を発見しました。

川の浅瀬に倒れ、白っぽい色身に変化したE.T.は瀕死の状態です。

慌てて連れ帰ったマイケルですが、しかしそこへ宇宙服を着た人々が押し寄せ彼らを引き離してしまいました!

果たしてE.T.は無事『オウチ』に帰る事が出来るのでしょうか?

やまこ
やまこ
えぇ~!宇宙服!いったい何者なの?

それに、瀕死のE.T.は助かるのかしら!?

 

映画【E.T】の名シーンといえば

映画【E.T】の名シーンといえば、少年・エリオットとE.Tが指と指を合わせる場面を思い浮かべる方が多いでしょう。このシーンをまねて遊んだ方も多いのではないかと思います。

やまこ
やまこ
やったやった!

映画【ET】は観てないけど、誰かが人差し指を出したらそこに指を合わせて『トモダチ』って言い合う遊びやったよ~。

しかし映画【ET】には、指合わせのシーン以外にも多くの方の心に残る名シーンがあります。

その筆頭と言えば、前かごにE.Tを乗せて空を飛ぶ自転車のシーンではないでしょうか?

自転車が空を駆けるシーンは作中に2回あります。

1回目は発信機で宇宙船を呼び出しに行く時、2回目はエリオットたち少年5人がE.T.を大人たちから逃がし宇宙船を目指す時です。

この2回目のシーンには、特に印象的な演出がなされています。

夕暮れに近い時間帯、太陽の沈む真っ赤な空を5台の自転車が連なっていくシーンは非常に美しく、少し怖がりながらも空を飛んでいるという非日常感に高揚する少年たちの表情もまた印象的です。

りと
りと
令和の今でも実現不可能な空飛ぶ自転車に、大人は幻想的な感動を、子供は心弾む夢を感じたのかもしれませんね。

映画【ET】の名シーンについては特定のシーンを挙げる以外にも、全体的に言葉での説明が少ないのがとても良い、と言う感想も見られました。

昨今のエンタメ系作品には、キャラクター達が心情や状況をセリフで説明してしまうものも少なくないため、昔の名作を愛する方からすると物語に深く入り込みにくい、と感じる事もあるようなのです。

その点映画【ET】は、E.T.自らが宇宙人だと明言するわけでもなく、家にあるもので作った発信機の仕組みなんかも全く説明がありません。

男性
男性
詳しい事を喋らないかわりに、観る者の心に余白を残してくれているから、それぞれに解釈しながら考察を深められるのが楽しいよね。

と、こんな感想を述べられる方もいらっしゃいますので、映画【ET】の様々なシーンを読み解きながら鑑賞するのも楽しいでしょうね。

 

映画【ET】指と指を合わせるシーンへの反響とは

やまこ
やまこ
誰かが人差し指を出したら、そこへ自分も指を合わせて

『トモダチ』

っていうお約束、今の子たちもやるのかな?

映画【E.T】から派生した遊びみたいなもんだよね!

 

映画【E.T】少年とETが指と指を合わせるシーンはどこ?

映画【E.T】には、エリオットとE.Tが指と指を合わせるシーンはありません

やまこ
やまこ
え!?

ないの?映画【E.T】と言えば、っていう印象的なシーンなんじゃないの?

りと
りと
びっくりですよね。

しかし厳密にいえば、指と指を合わせるシーンが全くないわけではないんです。

映画【E.T】の指を合わせるシーンと言えば、エリオットとE.T.が向かい合って『トモダチ』と言いながら人差し指をくっつけるシーンを思い浮かべる方が多いでしょう。しかしこんなシーンは存在しません。

ただし、エリオットとE.T.が指と指を合わせるシーン自体はあるんです。

それは発信機を作るための材料集めの最中に、エリオットが指を怪我したシーンの事。ここでE.T.は指先を光らせてエリオットの指にチョンッと触れるような仕草を見せます。

E.T.のこの仕草によってエリオットの指の傷は一瞬で治ってしまうのですが、しかし多くの方のイメージにある『指と指を合わせるシーン』のように感動的な演出はありません。

長尺なカット割りなどもなく、実にあっさりと終ってしまうからです。

やまこ
やまこ
じゃあ、どうして私たちは指と指を合わせるシーンがこんなにも印象深く残ってるのかしら?
りと
りと
そうですよね。

しかもこのシーン、多くの方が同じように勘違いしているんです。

それは何故なのか…しっかりと調べて見ましょう。

 

映画【ET】指と指を合わせていたと多くの方がイメージしたのは何故?

映画【ET】の名シーンとして、多くの人が『指と指を合わせるシーン』をあげるのは、当時の宣伝戦略にあると言って良いでしょう。

1982年に映画【ET】を制作した名匠スティーブン・スピルバーグ監督は、宇宙人の秘匿性を高めたかったそうで、実際当時の映画ポスターにE.T.の姿はありません

月をバックに空を飛ぶ自転車か、もしくはE.T.とエリオットの触れ合う指先のアップがメインポスターとなっています。

やまこ
やまこ
確かに!

映画【E.T.】のポスターでE.T.を見た事はないかも。指と指を合わせているものか、自転車の前かごに乗っているシルエットくらいよね。

りと
りと
スピルバーグ監督は、子供たちが初めて宇宙人の姿を観るのだから、そのインパクトを大切にしたいと考えられたんだそうです。

だから、ポスターでE.T.の姿がネタバレになるのは避けたかったんでしょうね。

映画【ET】は長らく日本の興行成績1位に君臨していたため、この『指と指を合わせている』ポスターがあちこちで見られた事でしょう。

それに加え当時の大ヒット映画である【ET】は、TV番組や子供たちへのプレゼントを狙ったおもちゃ展開により、映画を観た人にも観ていない人にも広く知られる作品となりました。

映画【ET】では、作中のE.T.が口にする『friend』を吹き替え版で『トモダチ』と発声していたようで、おもちゃやTV番組などではE.T.が片言の日本語で『トモダチ』と言うものが流行ったんだそうです。

ただでさえ『指と指を合わせる』ポスターが簡単に目に入る状況で、TVをつければ芸人さんがコントで指と指を合わせながら『トモダチ』と言っている…。

となれば、多くの人が映画【ET】の名シーンは、少年と宇宙人が指と指を合わせながら『トモダチ』って言うんだな、と誤解しても仕方ないのかもしれませんね。

つまり映画【ET】の名シーン、『指と指を合わせてトモダチ』と言うシーンは、作り込まれた宣伝による錯覚と言えるでしょう。

 

まとめ

今回は映画【ET】の名シーンを調べ、多くの人に強く残っている『指と指を合わせるシーン』についてまとめてみました。

映画【ET】と言えば、SF作品の金字塔の1つにも数えられる名作です。

そのため名シーンもいくつか挙げられていましたが、その中でも一番多かった意見と言えば、少年エリオットとE.T.が指と指を合わせるシーンでしょう。

地球に取り残されたE.T.を匿い守ろうとするエリオットと、地球外生命体であるE.T.の友情を示すシーンとしても印象的な指と指を合わせる仕草ですが、しかしこのシーンは作中に存在しません

実際は、怪我をしたエリオットの指先をE.T.が治した、と言うだけで『トモダチ』という言葉が交わされるわけでもありませんので、映画【ET】の名シーンとしてカウントするには無理があるでしょう。

にもかかわらず多くの方の脳裏に、映画【ET】と言えば『指と指を合わせるシーン』だと錯覚させたのは、当時の広告戦略によるものです。

E.T.とエリオットが指と指を合わせたような写真のポスターや、当時の芸人さんや発売されたおもちゃが『トモダチ』と言う言葉で映画【E.T.】を表現しているため、多くの方が実際にあるシーンなんだと思ってしまったと考えられます。

しかし、エリオットとE.T.の友情を可視化したような、指と指を合わせて『トモダチ』と言うシーンがないとしても、映画【ET】が名作であることに変わりはありません。

インターネットが発達し、AI活用も活発化される現代では少し古臭く見えてしまううかもしれませんが、映画【ET】には言葉の奥にある他者への思いやりの気持ちや、一歩踏み出す勇気が込められていると思います。

そういった意味において、指と指を合わせたあのポスターは、人間と地球外生物の友情を端的に示す役割があったと言えるでしょう。

多くの人が錯覚させられたあのポスターのイメージは、本当に映画【ET】の本質を捉えているのか、そういった事を確かめながら鑑賞するのもおススメです。

やまこ
やまこ
映画【チャーリーズ・エンジェル】や【50回目のファーストキス】でキュートな大人の女性を演じているドリュー・バリモアが、この【ET】ではエリオットの妹役として出演してるもの要チェックだよ!
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