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近畿地方のある場所についての場所はどこ?実話なのかモデルについても調査

kuroneco
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うだるような暑さ続く夏になると、涼を求めてか季節柄のお約束なのか、ホラーや怖い話に触れる機会が多くありませんか?

そんな夏に新しいホラー映画が公開されます。

それが、2025年8月8日公開の映画【近畿地方のある場所について】です。

【近畿地方のある場所について】というタイトル、少し変わっていますよね?

誰かと声を潜めて話す伝聞のようなタイトルの映画ですが、これは実話なのではないか?モデルとなっている場所は近畿地方のどこなの?といった疑問や噂話も含め話題となっている作品です。

そこで今回の記事では、映画【近畿地方のある場所について】を調べ、作品のモデルとなっている実話や場所があるのか、またそれはどこなのかをまとめてみました。

やまこ
やまこ
実際に体温が下がるわけじゃなくても、怖い話には人をゾッとさせる清涼感みたいなものがあるよね!

【近畿地方のある場所について】の、このタイトルの不気味さが既にホラー作品として魅力的だわ~。

 

映画【近畿地方のある場所について】は実話なの?モデルとなった場所はどこ?

 

映画【近畿地方のある場所について】のあらすじを原作から調べてみた

これは、オカルトライターとして働く主人公・瀬野千紘が、消息を絶ってしまったオカルト雑誌の編集者・小沢悠生の行方を追う物語です。

とある企画の為に小沢は雑誌のバックナンバーや資料を調べていましたが、その過程で、複数の怪異が近畿地方の山奥に分布していることに気付きます。

それは、トンネル・ダム・廃墟などの心霊スポットで起こった奇妙な事件の数々でした。

一見関連が無いように見えたそれらの怪異ですが、しかし小沢はここに共通点『すべてが近畿地方のある場所に繋がっている』事に気付いてしまいます。

『近畿地方のある場所』に目星をつけ向かった小沢は、そのまま消息を絶ってしまったのでした。

そんな小沢の行方を追うため、瀬野は彼が集めていた資料を読み起こす事から始めます。それは

  • 雑誌のバックナンバー
  • ネットの掲示板
  • 袋とじの写真
  • 手紙

など多岐に渡りますが、彼女はそれらを一冊の本にまとめあげ出版することで、広く情報を募ろうとしたのです。

企画の為に取材を重ねていた小沢について、また怪異について情報が寄せられれば、彼の行方に繋がるのではないかと考えたのでしょう。

やまこ
やまこ
ここの部分、まるで実話を追っているような構成になってるんだよね。

実際の事件資料みたいなまとめ方されているから、ドキュメンタリー読んでるみたいな気分になっちゃうの。

りと
りと
そうなんです!

小説なのに、その場に自分がいるような体感を覚える作品なんですよね。

読み進める事で掴む事実をパズルのピースのように集め、組み立てていく。

そうして見えてくるおぞましい事件の数々がとてもリアルなため、追体験していると感じた読者もいるようです。

物語が進むにつれて見えてくる事件は、少女失踪事件や林間学校での集団ヒステリー、そして連続して飛び降り自殺が怒るマンションなど…。

そうして調べを深めていくごとに、瀬尾自身もまた怪異に深くかかわってしまう事となり、それが驚愕のラストへと繋がっていくのです。

やまこ
やまこ
出てくる事件が実際のニュースやネット情報などで聞いたことがあるようなものばっかりなんだよね!

聞いたことがあるような事件がどんどん出てくるから、自分も小説の中の当事者気分でゾッとするの。

映画でもこの体験ができるかな?

りと
りと
映画【近畿地方のある場所について】は、原作を多少アレンジしているようですね。

小説ならではのゾクゾクをどう視覚化したのか、公開が待たれます!

 

映画【近畿地方のある場所について】は実話なの?

映画【近畿地方のある場所について】は実話ではありません。

原作小説『近畿地方のある場所について』がヒットしたことで、作者の背筋さんが様々なインタビューに応えられていますが、その中で

『これは実話ではない』

と明言されています。

そのため、この『近畿地方のある場所』がどこを指しているのかも不明です。

しかし読者の多くがこの小説を『実話なんじゃないか』『近畿地方のどこでこんなことが起こったんだ?』と考えてしまったのには訳があります。

原作小説『近畿地方のある場所について』には、モキュメンタリーという手法が用いられているのです。

モキュメンタリーとは、模倣するという意味のmockと事実に基づいた表現物という意味のdocumentaryを掛け合わせて出来た造語で、フィクションを実話のように見せる手法のことを言います。

作者の背筋さんはこのモキュメンタリーを使って、読者の恐怖心を最大限高めたわけですが、その1つが『近畿地方のある場所』という書き方でしょう。

あえて明記しない、また創作した地名を当てない事で、読者はそこに匿名性を感じ、この場所はどこなのかと特定したくなってしまうわけです。

やまこ
やまこ
そうそう、そうなのよね。

隠されるとその場所が余計に気になっちゃうの!

ネットのオカルト版を読んでるみたいな、怖いもの見たさの探求心に近いものなのかな?

りと
りと
そうですね。

実際に作者の背筋さんは、ネットのオカルトが好きで、そこがきっかけでご自分でも物語を書き始められてようなので、このモキュメンタリーという手法にはかなり拘られたんでしょう。

 

映画【近畿地方のある場所について】のモデルとなった場所はどこ?

映画【近畿地方のある場所について】は実話ではなく、場所についてもはっきりとした特定はされていません。

しかし、作中の場所のモデルは滝畑ダムなのではないか、と言われています。

原作小説『近畿地方のある場所について』では、場所について●●●●●と伏字で表記されているのですが、かなり詳細な情報が書き添えられているため、モデルとなった場所を考察する読者が多かったのです。

りと
りと
 この考察により、いくつかの場所が『近畿地方のある場所について』のモデル候補として考えられています。 

奈良と大阪の境にある生駒山や大阪の天神社(旧・大梵天神社)なども場所の候補として名前がよく上がっていますが、モデルの最有力候補として多くの方が考えているのは、天神神社のすぐそばにある滝畑ダムです。

滝畑ダムをモデルの最有力候補に挙げるのは

  • 小説の表紙と滝畑ダムが似ている
  • 廃神社がダム側にあるという表記がある
  • 作者・背筋が山奥のダムで不思議な体験をしたことがある

など、小説に書かれている詳細な情報を基にしているのでしょう。

とはいえ、小説の表紙は実際の場所ではなくいくつかの画像を重ねた加工写真ですし、天神神社は廃神社ではありません。

つまり作中の描写と実際の場所が完全に合致するわけではないのですが、それでも多くの人が『近畿地方のある場所について』のモデルに滝畑ダムが挙げるのは、作者の背筋さんの実体験が大きく影響しているようです。

やまこ
やまこ
背筋さんが不思議な体験をしたダムは、ご自身がお住まいの県の山奥、県境に近い有名な心霊スポットなんだよね。

心霊スポットってたっくさんあるけど、やっぱ気軽に行っていい場所じゃないのかも…。

背筋さんはご自身の事をあまり明かされていない作家さんですが、出身地が大阪府である事は明言されています。

そこで大阪府を調べたところ、心霊スポットとして有名なダムは2カ所、そして側に神社があるのが滝畑ダムなのです。

りと
りと
背筋さんは明言されていませんし、映画【近畿地方のある場所について】のロケ地も公表されていませんが、読者の多くが滝畑ダムを思い浮かべたようですね。

映画では『近畿地方のある場所』としてどこをロケ地にしたのか、そこもまた注目ポイントとなっています!

 

映画【近畿地方のある場所について】が描くリアルな恐怖のゾクゾク感

やまこ
やまこ
読者の想像力にどれだけ現実味を持たせるかで恐怖を増幅させた原作小説と、実際に視覚で恐怖を抱かせる映画では、同じ作品とはいえ感じ方が変わりそうだね。

 

映画【近畿地方のとある場所について】のあらすじとは

オカルト雑誌の編集者を務める小沢悠生(赤楚衛二)は、オカルトライターの瀬野千紘(菅野美穂)と一緒に行方不明となってしまった同僚を探し始める所から物語は始まります。

同僚が消息を絶つ前まで調べていたのは

  • 幼女失踪事件
  • 中学生による集団ヒステリー事件
  • 都市伝説
  • 心霊スポットでの動画配信騒動

など、過去の未解決事件や怪現象の数々。これらの事件は、一見全く関係ないように見えていながら、同僚の行方を追ううちに全てが『近畿地方のある場所』に繋がっていきます。

この事実に気付いた2人は、真相を確かめるべく近畿地方を目指しますが、しかしその場所はうかつに踏み込んではいけない場所…。

既に1人の大人の男が行方不明となっている禁断領域を追う彼らは、果たしてどうなってしまうのでしょうか?

やまこ
やまこ
あれ?小沢って、原作では行方不明になっちゃうキャラだったけど、映画では行方不明になった編集者の同僚として彼を探す側になってるんだね。
りと
りと
そうですね。映画化に際して、行方不明者を追う側を男女コンビにしたかったのかもしれません。

この改変がどんな作用をもたらすかも楽しみですね。

原作者の背筋さんが拘ったモキュメンタリーという手法は、小説以外にも映画などでも用いられています。

有名なのは【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】でしょうか。

1999年に公開された映画【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】は、魔女伝説の記録映画を撮ろうとした学生グループを襲った数々の恐怖を映し出した作品です。

発見された1本のビデオテープを見ながら物語が進むという展開、学生が撮ったブレまくる手持ちカメラの映像、というキャラクターが見切れる画角や近くて荒い息遣いなど、それまでに観た事がないような臨場感で、ハリウッド大作を差し置いて低予算映画からの大ヒットとなりました。

りと
りと
映画【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】は公開当時、ドキュメンタリーとして紹介されていたこともあり、リアルな恐怖映像として話題を集め、これ以降モキュメンタリーを活用した作品が増えてきたような気がします。 
やまこ
やまこ
小説では『残絵』や昨今大ヒットした『変な家』もモキュメンタリー作品と言えるし、映画【近畿地方のある場所について】でもまた、どれくらいリアルな世界観で楽しませてくれるのか楽しみだな~。

 

映画【近畿地方のとある場所について】のゾクゾク感を成立させるキャスト&スタッフ

映画【近畿地方のとある場所について】のキャスト・スタッフ人をご紹介しましょう。

主人公・瀬尾千紘役には様々なキャラクターを演じ分けてきた演技派女優・菅野美穂さん

菅野さんと言えば、どんな作品でもその作中を生きるキャラクターをしっかりと演じ切る多彩な顔と、バラエティなどで魅せる底抜けに明るい笑顔と気さくなお人柄、といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

やまこ
やまこ
昔、インドに一人で旅行に行ったとお話しされていて、小柄で可愛らしい見た目とは反対にとても豪快で行動力のある女性なんだな、と思ったわ。

そんな菅野さんは、今回の映画【近畿地方のとある場所について】

『表紙の不穏さをそのまま内容が受け継いでいく、ように、淡々と紡がれる事実が繋がっていく先の怖さを自ら受け取りに行くような感覚の原作にとても惹きこまれた。』

と語り、映画化にも自信をのぞかせていました。

そしてもう一人の主人公・小沢悠生を演じるのは、赤楚衛二さんです。

1994年生まれの赤楚さんは今年31歳の人気イケメン俳優ですが、ビジュアルだけでない達者な演技でも注目されていますね。

映画【近畿地方のある場所について】の撮影は実際の心霊スポットでのロケも少なくなかったようで、撮影中には演者がおかしな人影を見たり機材のトラブルなどもあったようで、ホラー作品でよく聞く怪奇現象は今回もあった、とお話しされていました。そして

『誰の目線で見るかによって物語の見え方が変わる作品だと思うので、是非2度3度と観て頂きたい。』

という言葉に、赤楚さんの今作への自信が感じられますね。

菅野さんと赤楚さんの2人が、謎を解きながら怪奇に挑む【近畿地方のある場所について】の監督を務められているのは、モキュメンタリーホラーを多く生み出している白石晃士さんです。

代表作に映画【ノロイ】や【貞子v.s伽椰子】などを持つ白石監督ならではのホラー演出に、ファンは映画【近畿地方のある場所について】への期待値を高めている事でしょう。

りと
りと
映画【近畿地方のある場所について】の原作者・背筋さんは白石監督の映画【ノロイ】の大ファンで、今作も【ノロイ】へのラブレターのつもりで書いたと公言されいるんですよね。

そして白石監督もまた『近畿地方のある場所について』を連載時からご覧になっていて、【ノロイ】との共通項を感じていらしたとのこと。

やまこ
やまこ
すごい!そんなことあるんだ!

ある意味運命の赤い糸のような繋がりを感じるわね。

 

まとめ

今回は、書店で長く平積みされているヒット小説を映画化した【近畿地方のある場所について】を調べてみました。

あまりにリアルな描写の数々に、『これは実話なのか?』『モデルとなっている場所はどこなの?』との声が多く寄せられていた作品なだけに、今回の映画化にも大きな期待が寄せられています。

小説『近畿地方のある場所について』ですが、作者の背筋さん本人が『実話ではない』と公言されています。

もともとホラーがお好きだった背筋さんが、お友達とのノリで書き始めたのが作家デビュー作ともなった『近畿地方のある場所について』であり、モデルとなった場所についてもどこなのかという事は明言されていません。

ただし、作中にはとても細やかな場所の詳細が書き込まれているため、多くの方が

『これは大阪の滝畑ダムなんじゃないか?』

と考察しているようです。

そんな『近畿地方のある場所について』は、映画化に際し撮影中にも怪奇現象が起こっており、この不可思議な出来事が映像にも特殊な空気感をもたらしているとして、公開が待たれています。

映画【近畿地方のある場所について】は、2025年8月8日公開です。

猛暑の夏に一筋の清涼感、いえ、それ以上にゾッとする体験を映画館で堪能してみませんか?

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