タイタニックのローズは最低でひどい?悪行かたくましい生き方なのかという声も紹介
映画『タイタニック』 が、時折地上波でも放送されていますね。
初回公開後、20年以上経過した今もまったく色あせることなく、幅広い世代から支持を受け続けている不滅の名作です。
そんな映画『タイタニック』に主役の恋人役でお金持ちの令嬢ローズに関して、なぜか「最低」「ひどい」と悪評があるといいます。
ローズの一連の行動について、悪行かまたはたくましい生き方なのかという議論もされているとか。
そこでここでは、映画『タイタニック』で「最低」「ひどい」といわれたローズについて、悪行かたくましい生き方なのかを検証してみたいと思います。
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タイタニックのローズは最低でひどい?
感動の名作といわれる映画『タイタニック』ですが、なぜかこの映画のヒロインだったローズに関して、「ローズは最低」「ひどい奴」「クズ女」とまでいわれているというのです。
一体なぜか?
ここで、ローズがなぜ不評なのかについて、考えられるローズの行動を探っていきましょう。
最低・クズ?ローズの行動①ボートから船に戻った
タイタニック号が沈没するとなったとき、クルーたちはひとまず女性と子供を優先的に救命ボートに乗るよう指示を出します。
このとき、ローズは一旦救命ボートに乗りました。
救命ボートに乗る前に、ローズはジャックに「あなたを置いていけないわ」といいました。
しかし、ローズの婚約者キャルが「大丈夫、彼の乗る船はあっちに確保してあるから」と恋敵として憎み合っていたにも関わらず、ジャックの安全をローズに伝えるのです。
またジャックも「ああ、そうだ、俺のはあるから心配するな」と口裏を合わせます。
同じ女を愛する男同士が、少しだけ力を合わせた瞬間でした。
それを聞いて救命ボートに乗り込んだローズ、ゆっくり救命ボートが海面に向けて降りていきます。
その間、ローズは自分を見送るジャックを見つめていました。
しかし、こともあろうかローズは救命ボートが海面に付く前に沈みゆくタイタニック号に乗り込み戻ったのです。
実はここが、ローズが「最低」「ひどい」といわれる所以でした。
なぜか?
- ローズが戻らなければジャックは死なずに済んだ
- ローズがいなければ海面に浮かんだ船の壊れたドアにジャックが乗れていた
ローズが船に戻ったせいで、ジャックの助かる可能性をなくしたというのが不評の要因になっています。
最低・ひどい?ローズの回想②老ローズが美談にした
救命ボートから船に戻ったときの回想シーンが終わります。
- このときの様子を老ローズがさも美談のように語っていた
これも、観ている人には許せなかった要因でした。
この場面に対しての悪評はまだあります。
最低・ひどい?ローズどけ!③ローズがドアの上を独り占め
上のツイートをご覧いただいても分かる通り、「最低」「クズ」といわれたローズ役を演じていた女優・ケイト・ウィンスレットが「まったくその通り!」と同感しているのが面白いです。
私も確かに、「ローズもうちょっと端に寄れないの?」って思いましたからね。
しかし、これには別の見方をする人もいました。
実をいうと、映画の中でこのドアにローズを乗せたときのシーンがありましたが、確かにちょっと乗れなそうなのですよ。
これを見てください。
ローズを乗せたあとジャックも乗ろうとしてましたね。
しかし、ドアが傾いて1回2人とも落ちています。
ここでジャックはローズを助けるために、自分が乗ることは諦めたのです。
悪行かたくましい生き方なのかという声も紹介
ローズの悪評については、前述のドア問題がSNS上ではかなりヒートアップしていました。
しかし、それ以上に「最低」「ひどい」といわれたのが、ローズのその後。
映画では101歳になった老ローズが登場します。
そこでジャックとの出会いから、沈没までの様子を語りました。
映画では、タイタニックが出向するシーンから沈没までが本編ですが、その途中で老ローズが記憶を手繰り寄せながら語るシーンを入れることで、本編が回想シーンのようになっています。
悪評高きローズでしたが、その後の人生ではローズはジャック・ドーソンの妻になりたかった思いで、ローズ・ドーソンとしてその後の人生を歩みました。
大部分では、ローズが船に戻ったからジャックが命を落としたということに集中しています。
しかし、101歳になったローズの傍で話を聞いていたのは、ローズの孫。
ローズが101歳なので、実際は孫のさらに孫ですが、これがジャックの血筋を引いているならまだ美談だったという意見があります。
SNS上では、ローズのその後の人生にもさまざまな評価がされていました。
ローズの孫はジャックとは無関係だった
ローズの孫がジャックの血を引いているなら確かに美談だったと思われます。
そのために車の中での熱い契りがあったのかと思えもするのですが、実際はローズの孫はまったくジャックとは関係ありません。
この辺りで、ローズに悪評がさらについたようです。
ローズの旦那さんが可哀そうという意見もありましたね。
ローズの死後、妻が自分の元へ来ることなくジャックのもとへ行ったら、確かにちょっと不憫です。
ローズがその後、他の男性と結婚して人生を謳歌していたことでショックを受けた人は多かったようです。
やはり、ここはみんなそうであって欲しかったようですね。
しかし、そうしなかった背景にはまさにあのドア問題でも議論されたあのとき、ローズはジャックにこういわれています。
君は暖かいベッドで死ぬんだ。こんなところでじゃない。今夜じゃない。
君はこんなふうには死なない。(英語のセリフを直訳)
そのときからローズは、ずっとジャックに見守られながら生きてきたと思います。
ジャックは、ローズに幸せな人生を全うして欲しいと願っていました。
恋愛をし、結婚をし、子供を生み育て、そして孫たちに囲まれて幸せな余生を過ごす。
これこそがジャックがローズに願っていたことです。
ジャックは自分が生きていられたら、おそらく自分がローズとそうなりたかったのでしょう。
しかしそうはなれないことを悟っていたジャックは、心から愛していたから、ローズには幸せな人生を生きて欲しいと願ったのです。
そして、そのジャックとの約束通りローズは人生を謳歌し幸せに暮らしたから101歳まで生き長らえることができたのではないでしょうか。
そう考えると、ローズは先経った旦那さんのこともきっと愛していたと思います。
「幸せに生きるんだ」といったジャックの言葉通り、幸せな結婚をしたのだとは考えられないでしょうか。
そう考えると、ローズは死後一早く旦那さんのところに行くでしょう。
ここからは私の想像の世界になりますが、おそらくあの世でもローズはジャックと直接は会わず、旦那さんと幸せに暮らすのではと考えます。
そして、その様子をジャックが遠くから微笑ましく見ている。
そんな気がします。
ジャックとローズは心から愛し合いましたが、あのとき2人が自分たちが永遠に一緒にはなれないと悟ったときから、ジャックは死して尚ローズを守ると決めたのではないかと思いました。
そしてローズもそれを分かっていて、「見て!私は幸せよ!」と思いながら、結婚生活を育んだ。
そういう意味では、ローズはたくましかったと思います。
タイタニックのまとめ
今回は、永遠の超大作である映画『タイタニック』について、ヒロインであったローズの行動が「最低」「ひどい」だと論争された点をテーマに情報をお届けしました。
ローズのせいでジャックが命を落としたといわれ、しかも自分はちゃっかり他の男と結婚して人生を謳歌していると、まるで悪行三昧のようないわれようでした。
しかし一方で、ローズの生き方は「たくましい」という見方をした人もいたのです。
愛にはいろいろな形があってあのドアにローズを乗せたときには、ジャックとローズは男と女というより、人間として愛し合ったのではないかと思います。
映画『タイタニック』を見ていろいろな受け止め方をされますが、ローズは本当に最低でクズで桃太郎侍のように悪行三昧だったのか?
それとも、たくましい生き方をしたのかは、この映画自体が観る人の捉え方に任せたのだと思われます。
ぜひ、地上波でふたたび考えながら観てみてください。