アースラは悪くないしかわいそうとの声が多い?追放された理由なぜなのか調べてみた!
1989年公開の映画『リトルマーメイド』に登場する海の魔女・アースラ。
大きくて、そしてタコの足を持つ非常に存在感のある魔女です。
この悪役ともいえる海の魔女・アースラは、ある出来事で人魚の世界から追放されてしまいます。
そんなアースラのことを「アースラは悪くない」「アースラがかわいそう」という声が上がっているのです。
しかし、肝心のアースラがなにをしたから追放されたのか?その追放された理由を知る人はあまりいません。
一体、なぜ?というファンは多いようです。
そこでここでは、海の魔女・アースラが追放された理由はなぜなのか?
「悪くない」といわれているが本当に悪くないのか?
本当はかいわそうなのか?を検証してみました。
そして、意外な結末が分かったのです。
Contents
アースラは悪くないしかわいそうとの声が多い?
アースラが追放されたことで、一部のディズニーファンの間では「アースラがかわいそうだ」「アースラ別に悪くないでしょ?」という声がまことしやかに上がっています。
そこまでいうからには、アースラが追放された経緯を少なからず知っている人はいるということでしょう。
アースラの悪い行いはあったのか?探ってみようと思います。
アースラは悪くない?そもそもなにをした?
アースラが追放されることになったのは、よほどのことがないと追放などということはそうそうないのでは?と思えます。
追放されたアースラは、今は海底の奥深い洞窟で2匹のウツボと暮らしています。
まず、追放された直接的な理由ではなかったかもしれませんが、アースラが悪役であることがうなずける行いをピックアップしてみました。
自分の欲しいものは必ず手に入れる
人魚の世界でも悩める人魚は多いようです。そんな悩める人魚のために、なにをそんなに悩んでいるのかと相談にのろうとするのがアースラでした。
これだけ聞くと、「ぜんぜん悪者じゃなくない?」「相談にのってくれるなんてむしろ良い人じゃん」誰もがそう思うでしょう。
しかし、実はアースラは自分が欲しいと思っているものはどんな卑怯な手を使っても手に入れる魔女です。
悩める人魚の相談にのるのも親身になって聞く訳じゃなく、相談にのる振りをして欲しいものを手にいれようとしたことでした。
契約を破ったら謎の生き物に変えてしまう
相談にのる振りをして欲しいものを手に入れようとするアースラは、その欲しいものを手に入れるために悩める人魚とある契約を持ちかけます。
事実、映画『リトルマーメイド』では、海の外の世界を見たいといったアリエルに「人間の足を手に入れる薬をやる代わりに、お前の美しい声と引き換えにしよう」と持ちかけるのです。
アリエルは、海の外の世界で見た美しい王子エリックに一目ぼれしていましたので、この条件を呑んだのです。
しかも、人間の足もただではくれません。人間の足になると歩くたびにナイフの上を歩くような激痛が伴うというのです。
このような酷い駆け引きでも、愛する王子に会いたい一心で声を失うことも足に激痛を伴う人間の足もすべて受け入れてしまいます。
つまりアースラは、相手の弱みに付け込んでこのような無理難題をふっかけて欲しいものを手に入れていたのです。
人魚の間では、アースラのこうした残虐な行いは恐れられていました。
交換条件で契約を取り交わしても、その契約を破ったものは容赦なく謎の生き物に変えてしまうのですから当然でしょう。
アースラを追放したのはアリエルの父トリトン
アースラを海から追放したのは、アリエルの父・トリトンでした。
アースラはこのトリトンのことを恨んでいたのです。
アリエルの王子に会いたい気持ちを利用し、無理難題持ちかけて辛い契約を取り決めたのも、実はアリエルを人質にしてアリエルの父・トリトンへの復讐でした。
そして、自分が海の王の座を奪おうと企てていたからなのです。
その企てをしらないアリエルは、アースラの条件を呑んだのでした。
追放された理由なぜなのか調べてみた!
アースラが悩める人魚の弱みに付け込んで交換条件を出し、欲しいものを手に入れる。
そして、契約を破ったら謎の生き物に変えてしまう残虐な行いをしていたアースラ。
これは追放される前だったかもしれませんが、アリエルに持ちかけた人間の足を手に入れる薬、アリエルの美しい声と交換というやり方は、少なくとも追放されたあとのことです。
では、追放になった決定的な理由はなんだったのでしょうか?
アースラはなにをしたのか?追放の理由が明らかに!
アリエルに持ちかけた交換条件が追放の前だったのなら、アースラが追放された理由は間違いなく、このアリエルへの交換条件だったでしょう。
アリエルを人質に、アースラは自分が海の王になるべく陰謀を企てていたのですから追放の前なら間違いなくこれが決定的な理由です。
しかし、今回の陰謀の企ては自分を追放したトリトンへの恨みでアリエルを人質に取っています。
ここで、思わぬ展開が分かりました。
アースラとトリトンは兄妹だった
思わぬ展開とは、アースラとアリエルの父・トリトンは血のつながった兄妹であったことです。
つまり、海の魔女・アースラはアリエルの叔母・アリエルはアースラの姪ということになります。
ようやく見えてきたアースラがかわいそうという理由・悪くないわけ
これは実は『リトルマーメイド』には、劇団四季が公演するミュージカル版があるのです。
このミュージカル版の舞台設定では、前述したようにアースラとトリトンは兄妹だったことになっています。
ミュージカル版では、「パパの可愛い天使」という曲をアースラが歌っています。
この歌詞には、アースラの辛い心情が描かれていました。
「パパの可愛い天使」の歌詞
・私は子どものころ、7人姉妹の7番目。美しく完璧な姉たちに囲まれた醜い子。
父親(ポセイドン)にも愛してもらえない。父親はそんな私を不憫に思い、
魔法の貝をプレゼントした。
この魔法の貝というのは、アースラがいつも首から下げている貝のアクセサリーなのです。
さらに続く歌詞には、恐ろしい展開が描かれていました。
姉たちばかり父親に愛されるのが許せなかった私は、次々に魔法でやった。
父親も亡き天下を手にいれたが、生き残った弟(トリトン)が人の親となり、すべてを奪い私を追放した。(一部、歌詞を変更)
トリトンを恨んでいた理由がここでハッキリしています。
自分と血を分けた兄に追放されたことが、アースラには溜まらなく悔しく辛かったのでしょう。
そればかりか、父親にも愛されていなかったことがアースラが悪い魔女になる要因だったのです。
この展開が分かり、初めてなぜアースラが「悪くない・かわいそう」といわれるのかがハッキリしました。
アースラは愛に飢えていたのです。
アニメではこの設定がありませんが、ミュージカルでのアースラの背景を知った方は特に「アースラはかわいそう・悪くない」と感じるのではないでしょうか。
映画『リトルマーメイド』でアースラの吹き替えは、ミュージカルやオペラでも歌ったことのある経験者の森久美子さんです。
「見た目もそっくり!」となかなかの公表なので、ぜひ公開されたら見てみてください。
アースラのまとめ
今回は、映画『リトルマーメイド』に登場する海の魔女・アースラにスポットをあてて、彼女がなぜ「悪くない」「かわいそう」といわれるのかを検証してみました。
そして、意外な展開が待っていましたね。そこで、追放された理由も判明して、ずっと「なぜ?」と思っていた謎が解明できたと思います。
それまでは、なぜアースラが「悪くない」「かわいそう」といわれるのか、そして追放された理由がなんだったのかモヤモヤしていましたが、皆さんはすっきりしたでしょうか?
映画の公開で、よりアースラの見る目も変わるかもしれませんね。