カリオストロの城のモデルはどこ?モンサンミッシェルとリヒテンシュタインの国や舞台を詳しく紹介
映画『ルパン三世 カリオストロの城』という映画を覚えているでしょうか?
このたび、2023年5月5日に「金曜ロードショー」で放送されることになりました。
この映画は、1979年(昭和54年)12月に公開された、あのジブリ映画の巨匠「宮崎駿」の初監督映画作品なのです。
監督として初の映画作品だったにも関わらず、日本初公開からなんと40年後の2019年(平成31年)には、フランスでも上映され大反響を呼びました。
その反響の裏には、「カリオストロ城のモデルはどこ?」
「モンサンミッシェルやリヒテンシュタインの国や舞台はどこだったのか?」といった声でした。
今回は、映画『ルパン三世 カリオストロの城』のモデルといわれた「モンサンミッシェル」・「リヒテンシュタイン」の国や舞台がどこだったかを詳しくご紹介します。
カリオストロの城のモデルはどこ?
映画『ルパン三世 カリオストロの城』に登場した「カリオストロの城」とはモデルはあるのか?
あるとしたらその城は、どこにあるのか?非常に興味深いところだと思います。
調べていく内、モデルといわれる城はどうやら1つではないことが分かりました。
次の章で、モデルとされる城がいくつあるのか?を紹介する前に、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の大まかなあらすじを紹介しましょう。
ルパンと次元大介がモナコのカジノから盗んだ大金を持って逃走する。
しかしその金はカリオストロ公国で、かなり高度な印刷技術で作られた「偽札」であった。
盗んだ金が偽札であることに気付いたルパンが、カリオストロ公国に向かう。
カリオストロ公国に入国すると、ウェディング姿の少女(亡き大公の娘クラリス)が運転する車を何者かが追っているのを目撃し、ルパンが追っている車のタイヤをパンクさせ少女を助ける。
少女はルパンに指輪を残して去って行った。
やがてその指輪に見覚えがあったルパンは、その少女が7年前に大火事で亡くなったカリオストロ公国の大公夫妻の娘であり、その屋敷で小さいころの少女クラリスに会っていたのだ。
この城には、強引にクラリスとの結婚を進めようとしている伯爵がおり、クラリスは、伯爵から逃げ出そうとしていたのだ。
クラリスを助けるべく、ルパンは一度は難なく助け出すが、またもや伯爵にクラリスを城に幽閉されてしまう。
幸いカリオストロの城では、既に忍び込んでいた不二子の手引きで、ルパンも城に潜入することに成功した。
このときの登場した城が、この「カリオストロの城」といわれています。
しかし、このモデルとされる城が1つではなく、「3つ」あるようです。
その3つの城とはどこか?次の章で紹介しましょう。
カリオストロの城のモデルとなった城は3つある?
調べていく内に、どうもこの「カリオストロの城」のモデルとなった城は、「3つ」あるらしいことが分かりました。
- リヒテンシュタイン城
- モン・サン=ミッシェル城
- サン・レーオ城
上記3つのモデルとなった城を、紹介します。
カリオストロの城・モデル説①リヒテンシュタイン城(公国)
映画の中のワンシーンで、「リヒテンシュタイン城」を眺めるルパンとクラリス王女。
下の画像が「リヒテンシュタイン城」の実物です。
見る方向が違うのかどうかは分かりませんが、実物とは似ているような気もしますね。
引用元:https://tabizine.jp/wp-content/uploads/2017/09/147115-02.jpg
- 住所:Schloss Lichtenstein 1, 72805 Lichtenstein, ドイツ
- 営業時間:9:00~17:30
「リヒテンシュタイン城」は、ツアーとしてよく組み込まれている観光地になっています。
一般的には、オーストリアとスイスに挟まれた小国である「リヒテンシュタイン公国」というイメージですが、実際はドイツにあります。
ドイツの南西部にある「バーデン・ヴェルテンベルグ州」にある小さい国です。
実は、カリオストロの城の3つのモデル候補の中では、この「リヒテンシュタイン城」が、最も有力候補にもなっているようです。
国としては非常に小さい国で、ドイツは「シュヴェービッシュ・アルプス」から連なる世界で6番目の小さい国です。
2017年には、「シュヴェービッシュ・アルプス」は「ユネスコ世界ジオパーク」に登録されています。
カリオストロの城・モデル説②モン・サン=ミッシェル
映画の中では、ここがカリオストロの城でクラリス王女が伯爵に幽閉されていた城になります。
- 住所:50170 Mont Saint-Michel, フランス
- 営業時間:9:30~18:30
このモンサンミッシェルは元々修道院だったのですが、増改築を重ねて現在の形になりました。
そして、1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。
映画の中では、この城の周りの湖の水が引いていったあとに「古代ローマの遺跡」が出現するというシーンがあります。
カリオストロの城・モデル説③サン・レーオ城(フランチェスコ城)
- 住所:Via Giacomo Leopardi, 47865 San Leo RN, イタリア
- 営業時間:10:30~17:30
映画ではクラリス王女がこの街に帰ってきたとき、この街がお祝いムードで大盛り上がりのシーンがあります。
実際、この街では秋になるとサン・レーオで収穫されたブドウでつくられたワインが集められ、「収穫祭」というのを盛大に行うのです。
それが映画の中でも再現されていたのですね。
この城に向かう道が崖路になっていて、その崖路が映画の中でルパンがカーチェイスするシーンとほぼ同じ崖道なんだそうです。
モンサンミッシェルとリヒテンシュタインの国や舞台を詳しく紹介
映画『ルパン三世 カリオストロの城』で、モデルとされた城は前述した「サン・レーオ」以外の「モンサンミッシェル」と「リヒテンシュタイン」がモデルの候補ともいえる場所のようです。
では、この2つの城の国や舞台となった場所とはどこだったのか?
次の章で、詳しく探ってみましょう。
モンサンミッシェルの国や舞台とは?
モンサンミッシェルは、世界遺産にも登録されています。
この城がある国や、映画の舞台となったのはどこだったのでしょうか?
早速見ていきましょう。
モンサンミッシェルの国はどこ?
モンサンミッシェルがある国は、「フランス北西部」にあります。
フランスから車だと約4時間ほど。
モンサンミッシェル城が建つ島の周辺は海で、かつては海の満ち引きの差が大きかったようです。
海が満潮時になると、対岸まで伸びていた道路が隠れて見えなくなり、海の満潮時と干潮時の差はなんと、15m以上といわれています。
そのため、満潮時は城がある島は完全に離れ小島になってしまうため、道路を造ったそうです。
ここは現在でも観光客が非常に多く、「聖地巡礼の旅」として訪れる人が多いといいます。
モンサンミッシェルの舞台となったのはどこ?
舞台となったのは、当然このサンモンミッシェルの城ですが、前述した潮の満ち引きをシーンの中に取り入れています。
画像のように、丁度海の干潮時を利用してルパンとクラリス王女が城の中を渡り歩いています。
この画像だと、クラリス王女が立っているところからルパンがいるところまでだいぶ距離があるので、手を引いたところで飛び移れそうにもありませんが、映画では難なく飛び移ったのでしょう。
公開されたら、こういう細かいシーンも観ると面白いですよ。
リヒテンシュタインの国や舞台とは?
映画『ルパン三世 カリオストロの城』のモデル候補として最も有力な「リヒテンシュタイン城」の国や映画の舞台となったのがどこなのかを見てみましょう。
リヒテンシュタインの国はどこ?
リヒテンシュタイン城がある国は「ドイツ」になります。
この城までの道は、山奥深い山道を1.5㎞ほど歩かないといけない道があるようです。
ドイツのシュツットガルトからロイトリンゲン駅まで移動し、そこから1.5㎞の山道まではバスで30分ほどで行けます。
この城の中には、尖塔以外には「隠し部屋」があり、それも1つではなくいくつもあるようです。
実際の城の中は、映画と違って少し怖い雰囲気で鳥肌が立つらしいので、怖がりな方は気を付けてください。
その上、地下室もあるので、観光地とはいえガイド付きでないと入れないようになっています。
スイスとオーストリアに挟まれた小さな国ですが、とはいえ「リヒテンシュタイン公国」というくらいですから、りっぱな君主制国家です。
永世中立国でもあるため「リヒテンシュタイン公国」は、軍隊を持ちません。
そのため、スイスが防衛を担当しています。
リヒテンシュタインの舞台となったのはどこ?
この城の中には、丸い塔がそびえ立っているのが画像で分かると思います。
映画の中では、この尖塔の中にクラリス王女が伯爵によって幽閉されていた場所です。
しかし、この城にはクラリス王女のお手伝いに扮して潜り込んでいた峰不二子がいました。
この不二子の手引きによって、ルパンも城に潜入することができたのです。
ところが、それがまんまと伯爵にバレてしまい、そこから逃走を図ります。
この逃走劇がまた溜まらなく痛快で、峰不二子は「パラグライダー」で逃走を図りました。
ルパンは急な角度の屋根を、難なく走り抜けていくのです。
ルパンアニメならではの、実写版があったとしても誰もマネのできない逃走劇が繰り広げられます。
カリオストロのまとめ
今回は、GWに金曜ロードショーで放送される映画『ルパン三世 カリオストロの城』について、カリオストロの城のモデルとなった城はどこなのか?
また、カリオストロの城のモデル候補のもっとも有力説であるモンサンミッシェル城とリヒテンシュタイン城がある国や、映画の舞台となったのはどこかを解説してきました。
カリオストロの城のモデル候補は3つありますが、映画と実際の城では微妙に違う点もあるようです。
多少は、映画の内容に合った場所だけチョイスされた部分もあろうかと思います。
しかし、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の醍醐味はなんといっても、痛快な逃走劇です。
モデルがモンサンミッシェルか、リヒテンシュタインかも気にしながら、その国の舞台となった場所が、国の特色を生かしているところもたくさんありますので、ぜひそのあたりをチェックしてみてくださいね。