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サンとヒイ様の耳飾りは同じ?もののけ姫の耳飾りの音が鳴るシーンの意味ついても考えてみた

もののけ姫 ヒイ様 サン 耳飾り
Shie
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この記事では、もののけ姫のサンとヒイ様の耳飾りは同じものなのか、また、サンの耳飾りが鳴るシーンの意味は何なのかを考察しています。

サンがつけている大きな円形の耳飾り。

同じものをヒイ様がつけている!と気になっている人が多いようです。

そこで今回は、もののけ姫のサンとヒイ様の耳飾りの秘密に迫ります。

また、サンの耳飾りが鳴るシーンが何か所かありますが、その意味とは何なのかも考察してみました。


【もののけ姫】サンとヒイ様の耳飾りは同じ?

もののけ姫のサンと、エミシの村のヒイ様がつけている耳飾りは同じものなのでしょうか?

同じものだとしたら、サンとアシタカは同じ村の出身なのでしょうか?

考察してみました!


サンとヒイ様は耳飾りだけでなく首飾りも同じ?

まずはサンの耳飾りがこちらです。

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

そしてヒイ様の耳飾りがこちら。

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

大きさといい形といい、2人の耳飾りはまったく同じと言っていいのではないでしょうか。

また、2人の首飾りもとても似ていますね。

サンの首飾りのモチーフは白色で細長く、尖っています。

一方ヒイ様のは黒っぽい色で、サンのものに比べると短く丸っこい形をしていますね。

サンとヒイ様は、耳飾りがまったく同じで、首飾りもとてもよく似ているということがわかります。


サンはエミシの村の出身なの?

サンとヒイ様の耳飾りは同じものでした。

ヒイ様はアシタカがいた「エミシの村」の長です。

では、サンもアシタカと同じエミシの村の出身なのでしょうか。

筆者は、サンはエミシの村の出身ではないと考察します。

その理由はふたつあります。

解説していきますね!


エミシの村人たちの性質

モロ曰く、サンは、森を侵した人間が、山犬に襲われるのを避けるために犠牲として寄こした赤子だということでした。

つまり赤子だったサンが暮らしていた場所の者たちは「森を破壊していた」のです。

一方、アシタカは森と人間が共存する世界を願っています。

ということは、アシタカが住んでいたエミシの村では、自然を大切にし共存していく文化があったことがわかります。

そんなエミシの村の人々が森を侵し、犬神に襲われそうになったからといって赤子を差し出すとは思えません


エミシの村とシシ神の森は遠く離れている

もうひとつの理由は、エミシの村とシシ神の森との位置関係です。

アシタカがジコ坊に言っていましたが、エミシの村は里から見て“東と北の間”にあります。

シシ神の森はエミシから西にある里の、さらにさらに西の方に存在します。

実際にアシタカは長い旅を経てようやくシシ神の森にたどり着きましたよね。

両者の距離がこれだけ離れていることからも、モロにいけにえとして差し出されたサンがアシタカの村の出身であるとは考えにくいのです。

以上のことから、サンの出身地は以下のように考察されます。

  • 森を破壊しながら暮らす集落
  • シシ神の森からそれほど遠くない西方の地

かといって、サンはエボシ率いるタタラ場の出身でもありません

そもそもタタラ場には子供がいませんし、売られた女たちや忌病に苦しむ者たちを預かり世話をしているエボシが赤子を犠牲にするとは思えないからです。


耳飾りが同じなのは同じ民族だから?

サンはエミシの村の出身ではなく、森を破壊しながら暮らす西方の集落の赤子だったと推測しました。

では、なぜサンとヒイ様の耳飾りは同じなのでしょうか。

これはサンの住む森とヒイ様が暮らすエミシの村が、同じ文化を持つ集落だからです。

サンは自分が育った森を必死で守ろうとしています。

アシタカも「森と人との共存」を望み、森を破壊するエボシやシシ神を狙うジコ坊たちから森を守ろうとしています。

シシ神の森とエミシの村はどちらも「森を守る」という文化を持っているのです。

シシ神は、致命傷を負ったアシタカの傷を治し命を助けました。

森の神たちが人間に対し嫌悪感を持っているにもかかわらず、シシ神がアシタカを生かしたことからも、森とアシタカ(=エミシの村)が同じ考えを持つ者どうしだということがわかります。

サンとヒイ様の耳飾りと首飾りが同じ、または似ているのは、同じ文化を持つ“同じ民族”であることの象徴なのかもしれませんね。


【もののけ姫】耳飾りの音が鳴るシーンの意味とは?

映画の中で、サンの耳飾りが鳴るシーンが何度かあります。

「このシーンが好き」「この音が綺麗」と思っている人も多いはず!

サンの耳飾りが鳴るシーンの意味を考察してみました。


サンの耳飾りが鳴るシーン

作中でサンの耳飾りが鳴るシーンを集めました。

どんなときに音が鳴っているのかを見ていきましょう。


サンとアシタカが初めて出会うシーン

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

銃で撃たれたモロの傷を吸い取っているサン。

それを見ていたアシタカの気配に、危険を察知したサンが振り返り目が合うシーンです。

これがサンとアシタカの初対面ですね。


サンが撃たれて気を失うシーン

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

次はサンがタタラ場を襲ったとき、屋根から落ちたサンが撃たれ倒れて気を失うシーンです。

サンのピンチですね!


サンが猩々たちに囲まれるシーン

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

サンを助けたアシタカがタタラ場を出たあと、途中で猩々たちに囲まれます。

このとき、猩々が人間を襲うと言うのをサンが「自分たちにはシシ神がついてる。だから人間を襲ってはいけない」と説得します。

猩々は「シシ神は戦わず自分たちは死んでしまう。サンは人間だから助かる」と言います。

このとき、自分を“人間側”の存在として見られていることにショックを受けたサンの耳飾りが鳴ります。


サンが玉の小刀を受け取ったシーン

引用元:宮崎駿監督「もののけ姫」ブエナビスタホームエンターテイメント,1997(DVD)

エボシとジコ坊がイノシシをおびき出そうとしているときに、サンが乙事主にそのことを伝えに行こうとします。

そのとき、山犬がアシタカから預かったカヤの玉(ぎょく)の小刀をサンに渡します。

サンはそれを驚き戸惑いながら受け取ります。

アシタカからのお守りとして心強く感じたのでしょう。


サンの耳飾りが鳴るのは心が動かされたとき?

このように見てみると、耳飾りが鳴るのはサンの心が大きく動いたときのようです。

危険を察知して警戒しているとき、命の危険が及んだとき、心が傷つきショックを受けたとき、驚きながらも嬉しかったとき…。

また、アシタカがエボシとタタラ場で話す場面で、耳飾りの音がアシタカがサンを思い出すきっかけにもなっています。

もののけ姫では、アシタカもサンも多くを語るキャラではありません。

セリフが少ない分、耳飾りの音でサンの気持ちを表現しているのですね。


まとめ

もののけ姫のサンとヒイ様の耳飾りが同じものなのか、耳飾りが鳴るシーンの意味は何なのかについて考察してきました。

サンとヒイ様の耳飾りは同じもので、それは同じ文化を持つ民族の象徴であると考察できます。

耳飾りが鳴るシーンは、サンの心が大きく動いたときということを意味しています。

もののけ姫ではサンもアシタカも多くを語らず、その表情やちょっとしたしぐさなどで心の動きを表現しています。

サンの耳飾りにも、そういった役割があるのかもしれませんね。

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